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入 門
女子キャンプ講座*06
『災害とキャンプ①備え編』

ちょっと不安な8月でした

「女子キャンプ入門」が終了して以来、数ヶ月ごとに復活をする応用編、「女子キャンプ講座」になります。今回はちょっと趣旨を変えて、災害とキャンプにおける関係をお送りしたいと思います。

それというのも皆さんご存知の通り、今月は震災に加えて台風や水害など……なんだか心配になることが多くありましたよね。いえ、「ありました」と過去形で語ってしまってはいけません。

災害はいつ、これから来るやもしれないのですから

我々キャンパーは道具も揃っているし、野営にも慣れているから安心!! ……と言えば確かにそうかもしれませんが、その備えをさらに万全にしませんか? 今回は「①備え編」ということで、なちゅガールから3つの提案をしたいと思います。




道具を買うなら防災を見越して!

ライトやランタン、テントやコット・マット、ガスバーナーにカセットコンロ……皆さんひと通りはすでにお持ちでしょう。2セット、3セットお持ちの方もいらっしゃると思います。そしてさらに次のアイテムを買いたいという方も。

そんな時は災害時での活用も少し見越して選ぶようにしましょう

例えば貴方のライト・ランタン類は電池式ですか? USB充電式ですか? オイルやケロシン(白灯油)ですか? 停電が発生したらポータブル電源が必要になります。OD缶のガスランタンなら、調理用のバーナーとも併用できます。

テントにしてもティピー型? ロッジ型? バップ型? ニュース映像などで見る光景ですが、学校の体育館などの避難所に、プライベート空間の確保のためにテントを張る方々が多くいらっしゃいます。

……ということはペグは打ち込めないということです

おのずからドーム型などの自立型テント一択になると思います。次に買いたいギアは「格好良いから」「オシャレだから」などの理由ももちろんあると思いますが、選択の幅があるなら、災害時の活用にも考えを巡らしましょう。




キャンプグッズ以外の準備も

続いて、キャンプグッズではない防災用品。つまり、キャンプ用品が一通り揃っていると慢心していることがアダとなって、見逃してしまう防災用品です。その筆頭に挙げられるのは「簡易トイレ」でしょう。

キャンプグッズとして持っている、使っているという人はいませんよね?

豪華なキャンピングカーをお持ちの方ならば「車内にトイレもシャワーもあるよ」と仰るかもしれません。しかし何かの調査では、「災害時に役に立った物」のアンケートで一番に選ばれているのを見たこともあります。

実際、避難所などには工事現場などで使うトイレが設置されるのですが、東日本大震災の時などでもすぐにキャパオーバーとなり使えなくなったということです。こればかりは背に腹をかえられませんからね。

交換用のビニールや凝固剤は100円ショップでも売っています

他にも「災害用ラジオ」「救急セット(薬や絆創膏)」など……キャンプ用品が一通りあれば、残りは僅かになりますので、最低限必要なものを準備しましょう。そして編集部としてはそこにプラスして「嗜好品」を加えたいと思います。

嗜好品というとタバコやお酒が思い出されますが、それでも良いです。他にも好きなお菓子やお気に入りのマクラ、ぬいぐるみ。愛用の化粧水や香水など……不安な避難生活で気持ちを落ち着かせてくれるアイテムが推奨されます。

それがお気に入りのキャンプグッズなら一石二鳥ですね



ローリングストック

最近耳にしますね。「ストック」とは「備蓄」のこと。賞味期限切れのある飲料や食料品などは、お家にストックした物を古い方から順番に消費する。消費したら新しい物を補充して、延々とローリグさせていく……。

もうすでに実行されているご家庭も多いのでは?

これもキャンパーの場合は、キャンプ飯でローリングさせるのです。具体的に言えば、賞味期限の長いレトルト食品のうち、カレーやパスタソースはお家で食べるとして、あまり食べない物をキャンプにまわすのです。

キャンプ飯の信条は「手軽で美味しい」こと。そのうち「手間」を省くために備蓄した缶詰やレトルトご飯をキャンプで使います。もちろんキャンプ場でもご飯は炊けますが、パックのご飯は簡単で失敗がありません。

ごはんが足りなくなった時にもすぐ「おかわり」が作れます

非常用の水も同様で、キャンプに行く前には冷凍庫で凍らせておいて、クーラーボックスの保冷剤として使用。キャンプでは溶かして飲料水や調理用の水に使えば、効率よく活用できます。




災害キャンプ!?

以上、他のサイトではなかなかない視点、なちゅガールらしい視点からの防災のススメになったのではないかと思います。必要とされる備蓄は、災害発生時から3日分。被災地に救助や救援物資が行き渡るまで3日ぐらいかかると言われます。

不謹慎になることを恐れず言えば、2泊3日なんて連泊キャンプと同様です。長期の休みが取れないとなかなか行けない連泊キャンプ。もちろん災害ですから、全てが同じだとは言いません。

しかし「災害関連死」はその避難先で発生するのです

その多くは心労によるもの。高齢者が多いのですが、心に負荷がかかるのは若者だって同様です。メンタルケアやグリーフケアに注目が集まる所以です。そんな意味では気の持ちようが一番大切。キャンパーが一番強いのは、アイテムよりも心意気なのかもしれません。











Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。