夏休みの思い出
「また、そーめん……!?」夏休みの定番セリフです。でもそれを言うと「うるさいわねぇ、これが一番ラクなのよっ」「暑くてメニューなんか考えられないわっ」……お母さんからは倍になって返ってきます。
でも自分が大人になってみれば、お母さんの苦労もわかります。毎日、毎日、子どもが家にいて、お昼ごはんを用意しなきゃならない。毎日の夕飯のメニューを考えるだけでも一苦労なのに、お昼のことまで考えがまわりません。
結局「そうめん」→「冷やしそば」→「冷やしうどん」のローテーションになったりしてね。子どもじゃなくても「毎日、毎日、麺ばかりでもう飽きたー!!」と叫びたくなります。時々「そば」や「うどん」が混ざればまだマシですが……。
そうめんのレシピって!?
しかし夏休みは終わりました。9月になって続いていた暑さにも、ようやく目処が見えてきました。朝晩はちょっと秋らしい、涼しい風も吹くようになりました。後に残ったのは、食べきれなかったそうめんです。
そこで残ったそうめんを有効に使う方法を考えてみたのですが……思いつきません。そうめんって「めんつゆに漬けて食べる」以外のレシピってありませんよね? ネットで探せば何かあるかもしれませんが……。
ネットに頼るのは、アウトドアWEBサイトである「なちゅガール」のプライドが許しません。ネットがネットに頼るなんてもってのほか! そこでビーフンのように炒めてみたり、パスタのようにソースをかける方法も考えたのですが……。
そうめんの食感と言ったら、ツルツル、プリプリで味がない。お蕎麦やうどんとは違って、噛み応えもなければ、風味もない。何かとアレンジしようがない。強いて言えば、お豆腐に近い感じかなぁ……というところから今回のレシピは出発しました。
材料&作り方
麻婆豆腐を、豆腐の代わりにそうめんを使って作れば「それほど違和感はないだろう」……との読みです。材料も簡単。「麻婆豆腐の素」と「そうめん」、それに薬味(ネギなど)を少々用意するだけです。
① まずは水を沸騰させて、そうめんを茹でます。量はお好みで。この時は「揖保乃糸」ひと束を茹でましたが、麻婆とのバランス的には2〜3束入れても良かったと思います。
② 1分半〜2分ほど茹でたら湯切りして、冷水と氷でシメます。ここまではいつもの通りですね。冷水でシメないとそうめんがプリっとしないので、面倒臭くてもこの行程は飛ばさないでください。
③ お次は麻婆の素ですが、これは各社のパッケージに書いてある「調理法」通りに作って下さい。定番の丸美屋さんの場合、2袋をに水360ccを加えて弱火で煮立たせます。
④ ひと煮立ちしたら火を止めて、60ccの水で溶いた「トロミ粉」を流しこみます。ゆっくりかき混ぜて、よく溶かしてください。この時しっかり火を止めないと、トロミ粉が「ダマ」になってしまうそうです。
⑤ ふたたび火にかけて、ボコっボコっともうひと煮立ち。最初に茹でておいたそうめんを投入して、薬味を散らしたら完成です!!
試食&感想
mそれでは食べてみましょう! メスティンからシェラカップに取り分けて、ツルツルっ……。やっぱりそうめんは麺類ですね。当たり前ですが、麻婆豆腐とは食べ方から違います。食感も違います。
しかしお味の方はというと……ほぼ一緒!! ぜんぜん、まったく、麻婆豆腐です。そうめんによって「ちょっと塩っぱくなるかなー」とも危惧していましたが、それほどでもありません。ご飯のおかずにするなら丁度良いかも。
いやもう、普通に美味しくてどんどん食べられます。材料と作り方の簡単さから言えば、キャンプ飯として超優秀ですが、ふだんのお家のメニューとして出しても、違和感ありません。
夏からのそうめんを余らせちゃっているご家庭。かといって普通に麺つゆで食べるのには飽きちゃったご家庭。お豆腐の代わりに麻婆そうめん、いかがでしょうか? 敢えて「冷や温」で食べても美味しいですよ!!