前回からの続き
さーて、暑〜っい夏の間に苦労して築いてきた基礎と土台が完成したので「次は床の制作に入ろ〜っと」と思っていました。……のですが、ここで中断。水道関係の工事が入ることになってしまいました。
厳密に言うと水道関係の工事というよりは、水周りのトラブルです。夏の間の完成を目指していたトイレ&サニタリー棟……決して言い訳じゃなく、工事の遅れにより、着手がストップしていたのです。
その背景には昨今の建設業界の人手不足だったり、もう第何波かも分からないコロナの影響もあったり、土木関係者の方々が台風被害の復旧に追われたりして……いろいろ苦労があったそうなのですが。
【東海道線(小田原〜熱海) 上下線 運転見合わせ】
— とれいんふぉ 首都圏エリア (@Trainfo) August 31, 2024
東海道線は、大雨による運転規制・根府川〜真鶴での線路内土砂流入・真鶴〜湯河原での倒木などの影響で、小田原〜熱海の上下線で始発から運転を見合わせています。 pic.twitter.com/WPI4lVN20A
開拓中のキャンプ場の「リアル」をお伝えするのが当連載の趣旨ですから、今回はそんなトラブルも包み隠さずお伝えしようと思います。お読みになる方の何かの参考になればと思います。
浄化槽のこと
そんな訳で、夏のあいだずーっと「農具小屋」の前に鎮座ましましていたこの容器。人の背丈ぐらいの高さがある大きなポリタンク。これが排水処理をする「合併処理浄化槽」というシロモノになります。
「合併」と呼ばれるのは、昔の「単独処理浄化槽」というものよりもパワーアップした能力があるからだということで、台所や洗濯の生活排水とトイレの水の浄化との両方をこなしちゃうスグレモノとなるそうです。
そうなんです。都会や郊外の住宅地なら公共の下水道がありますから浄化槽など必要ありません。ところがキャンプ場を開拓している神奈川県真鶴町は「ド」が付くド田舎。汲み取り式とは違いますが、浄化槽が各家庭に必要なのです。
浄化槽の埋設のこと
この大っきな浄化槽となると、埋める工事も大掛かりです。ウチの家族の人力だけじゃどうにもなりません。パワーショベル(ユンボ?)の機械の力が必要になります。工事の人も5人も駆けつけてくれました。
KOYAの建設予定地の脇。幅1.5m程しかない狭い空間に穴が掘られていきます。垂直に深く、深く。さすがプロの技、素人でこうは掘れません。バラエティー番組の落とし穴のようですね。狩野英孝さんがよくハマるような。
浄化槽を釣り上げて、その穴に埋設。あとは何事もなかったかのように土をかぶせて仕上げ。残ったのは3つの丸いマンホール状のフタ。あんな深い穴が空いていたことなんて信じられません。
水のトラブルのこと
この工事が終わったのが、9月12日……まだまだ残暑とはとても呼べない猛暑日が続いていた頃でした。そこから約2週間経った9月24日、母が家の石垣に不思議なシミを発見しました。
ご存知の通りこのキャンプ場予定地は、下を走る県道から5〜6mほどの高台、石垣の上にあります。江戸城や小田原城と同じ、地元特産の小松石が組まれた石垣です。そこに雨が降ったわけでもないのに湧き水のようなシミが……。
7月の工事で水道のパイプを埋めた付近の地面が、そこだけ黒く湿っています。急いで水道屋さんに電話。すぐに駆けつけてくれて、水道メーターのところにある元栓を閉めてもらいました。
翌日掘り起こしてもらうと……土の中でパイプのジョイントが少し外れていたことが発覚。7月の工事時から少しずつなのか? ずーっと漏れ続けていたのか? 水道料金の請求書が届くのが怖いです〜。
次回に続く
ほんの1サイトだけの小さなキャンプ場。家族で細々と(たまに読者さんにも手伝ってもらいながら)開拓しているだけでも、予想もつかないような出来事がいろいろ起こりますね。大きなキャンプ場となると大変なんだろうな……。
浄化槽を埋めるのに掘り出した土が、こ〜んもり。また小さなお山になってしまいました〜。ほぼ1年前に書いた「*11山積する課題のこと」以来、お山を均(なら)してはきたのですが。
あちこち工事をするたびに、新たなお山が積み上がっちゃうんですね。KOYA作り以外にも片付けなきゃいけない課題がまたまた生まれてしまいました。まぁ、でも、このお山は浄化槽を埋めとなった以上、前から予想はついたハズなんですけどね。