ぜったい「面白い」と思って!
クリスマスの一週間前となる先週の土曜日、『なちゅガール流*クリスマスキャンプ』という記事で「ウンチをする丸太」、その名も『ティオ・デ・ナダル』をご紹介いたしました。スペインのカタルーニャ地方の習わしです。
具体的には動画で見ていただくことにして、ただ紹介しっぱなしでは無責任なので、実際に作ってみることにしました。面白そうだし、可愛いし。12月24日、クリスマスイブとなる本日はその様子をお伝えいたします。
道具さえ揃えば作るのは簡単
ひと目見ただけで「簡単に作れる」と思ったのですが、実際その通りでした。DIYに慣れた人なら1時間もかからずに完成させられるでしょう。その際、電動ノコギリと電動ドリルがあると作業が早いのですが、なくてもかまいません。
まずは丸太を用意して、適当な長さに切ります。太さとのバランスによりますが20〜30cmくらいの長さに。それから腕を差し込む穴を開けます。枝の太さに合わせた太いドリルがあると便利ですね。
腕の枝はハンマーで打ち込みました。木工用ボンドで接着しても良いのですが、キツめの穴にしておけば、かなりしっかり固定できます。それから鼻の穴もドリルで開けましたが、絵で描いて済ませている物も多いようです。
ここまで3体作っても所要時間は30分以下。お次は顔を描いていくのですが、ペンは三菱の「ポスカ」がベスト。お父さん、お母さん、子どもに描きわけました。
100円ショップで買ってきた、ワンちゃん・ネコちゃん用のサンタ帽をかぶせます。大きさが合わなければお裁縫でテキトーに処置します。最後にブランケット(布)をかけて完成です。
正しいお祝いの仕方
ネットで調べてもなかなか日本語の文献が見つからないので、英文サイトから情報を掻き集めてきました。まず、スペインのカタルーニャやアラゴン地方、また昔と今とでは、流儀に若干の違いがあるそうです。
クリスマスが近づくと、マーケットでは一斉にこの丸太人形が売られ始め、家の角などに飾られるそうです。子どもたちは毛布をかけてあげて、お菓子や果物をお供えしながら丸太を太らせていきます。すると良い子にはプレゼントを(産むのではなく)ウンチするのです。
なぜウンチなのかというと、あちらでは「大地から実りをいただき、大地に還す」ことで五穀豊穣を祈る風習があるからだそうです。動画の通り最後には薪として燃やされてしまうのですが、その灰も畑に撒かれるそうです。
キャンプで導入してみたい
この不思議な行事、キャンプと相性が良さそうだと以前から感じていました。家族やお友だちとのクリスマスキャンプでのプレゼント交換にぴったり! 悪い子には石炭ならぬ木炭が行ったりして……。
厳密には「棒で叩くとプレゼントのウンチをする」と「火に焚べてから棒で叩く」の両方の文献があったのですが、どちらにしろ歌いながらやると盛り上がるはず。
今回作った「ティオ・デ・ナダル」は一本、編集長の森風美のところへ、プレゼントとして送りました。今日12月24日は彼女の誕生日でもあります。YouTubeライブの誕生日配信が予定されていますので、そちらで開封の儀をご覧ください。