ここから「購入編」に入ります!!
ここまで軽キャンパーのさまざまな使い途を見てきました。「キャンプ」「車中泊」「災害時」「仕事・生活」……もう買いたくて、DIYしたくて、うずうずしている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
買いたい人も、作っちゃいたい人も、ハヤる心を抑えて、まずはその前に「キャンピングカーショー」を見に行ってみることをオススメします。雑誌やWebに情報が溢れている現代ですが、どんなメディアも実物にはかないません。
こんな文章に目を通して分かったつもりになるよりも、実際に行って、触って、試乗してみた方が、言葉以上の情報を感じとることができます。特に軽キャンパーとなると、限られた空間をご自分の体で確認することが重要です。
キャンピングカーショーって何?
「ショー」と言っても、メインは「展示会」です。日本各地に散らばっているビルダーさんが、自社のキャンピングカーを展示して、お客さんに見せてくれます。十数台くらいの小さな展示会から、300台以上が集まる大規模なものまであります。
各ビルダーさんのブースでは、靴を脱いで実車に乗せてもらったり、スタッフさんから説明を聞いたりできます。パンフレットを貰うだけでも良いですし、買う気が漲(みなぎ)ってきたら、その場で商談まで出来ちゃいます。
大きなショーになると、著名人のステージがあったり、ケータリングの出店があったり、キャンプや車中泊のグッズ販売や、お子さまも楽しめるキッズコーナーやアクティビティもあります。
JRVA(日本RV協会)さんが主催する開催地を列挙すると、北から「北海道」「東北」「北陸」「東京」「神奈川」「静岡」「名古屋」「大阪」「広島」「福岡」「熊本」(年により若干異なります)、また小さな展示会は大型商業施設などで随時、各地で開催されています。
ショーに行くメリット
できれば大きめのキャンピングカーショーへ行って、広い会場を隅から隅まで歩き回ってみてください。自分のお財布とは縁のないような豪華で、でっかーいトレーラーハウスなどにも乗ってみてください。
中古の軽バンを買ってDIYしようと考えている人も、一度はそんなホテルのような設備に触れておきましょう。大きなショーに行ってキャンピングカー業界の全体を見渡すことによって、自分のニーズが絞れてくるものです。
もちろん、小さくて可愛らしい「軽キャブコン」もたくさん展示されていますし、最低限の設備だけを架装した軽バンも販売されています。FFヒーターやエンゲル冷蔵庫など、様々なオプション品の実物も見れますし、目からウロコなアイディアにも出会えます。
特に軽バンを改造しようと思っている人は、そのポップアップバージョンも体感されておいた方が良いと思います。こちらの記事でも書きましたが、天井が高くなるのと大きな網戸がついてくるのは、メリットめちゃくちゃ大きいです。
他にも、購入時やDIY時にすぐに役に立たないとしても、あなたのこれから始まる軽キャンパーライフにおいて、のちのち役に立つようなヒントも得られるはず。ぜひ一度キャンピングカーショーを経験しておきましょう。
とにかく行くだけで楽しいんです!
でもやっぱり「楽しさ」を優先してくださいね。トークショーやアクティビティなど、イベントもいっぱい用意されています。本当に大きなキャンピングカーショーになると、1日中かけても周り切らないほどの規模になります。
そこで受ける刺激や驚きは、キャンピングカー熱に火を着ける着火剤にもなります。編集長の森風美は、初めてのショーから帰ってきた母親から、20分も興奮気味にマシンガントークをされたと話しています。
元々「キャンピングカーなんて要るかなぁ……」と口にしていた人が、これだけ豹変するのですから、パートナーを口説くのにも絶好の機会になるかもしれません。ご自分の情熱を燃え上がらせる火種にしても良いんですけどね。