改めて考え直してみましょう!
ある程度、軽キャンパーの基礎知識も身につき、実車に触れて体験もできたところで、実際にどのように軽キャンパーライフをスタートさせるのかを考える段階になりました。ここで「第2回」で説明した軽キャンパーの入手法をさらに検討し直します。
とは言っても、こちらをお読みの皆さんは、もう心積もりは出来ているのではないでしょうか? やっぱり決め手は先立つ物……予算ですよね。初期費用をドーンと出せるか、少しずつ費用と時間をかけながらカスタマイズしていくか……。
いや、話はそんな単純な2択だけではありません。車種や使い方によって、色々な方法が模索できるはずですから、個別の例を考えながら、ベストな方法を探っていきましょう。
1. 最低限の車中泊仕様から
一番お金がかからないのは、中古の軽バンを購入し、寝るスペースだけを確保する方法ですね。必要ならば後部座席を取り外し、荷台をフルフラットにすれば、後は寝やすいマットを敷くだけで完成。数万円もかからずにカスタマイズできます。
後から棚をつけたり、テーブルを設置したり、天井を張り替えたり……と装備を充実させていくこともできますし、キャンプや釣りの時に簡易的に寝たいだけならば、そのままでも良いでしょう。
ただ、それも就寝人数が2人までの時だけ。家族3人以上でガッツリ使いたいなら、軽バンの狭さでは無理が出てきます。ポップアップする天井や、ルーフテントが欲しくなってきます。
2. 部分的に業者にまかせる
自信のある人は、DIYでビルダーさん以上の軽キャンパーを完成させてしまいますが、電気系統やギャレー(流し台)となると、なかなかにハードルが高いものです。そんな時は、部分的なカスタマイズを専門家にお願いするのも良いでしょう。
特にポップアップルーフは、素人DIYには手に余ります。プロが施工しても、経年劣化で雨漏りが起きやすい機構ですし、内部からの腐食につながります。その他のパーツも、安全性に関わるものは任せた方が良いでしょう。
以前は大手ビルダーさんでも、ベース車(中古車でも)持ち込みでカスタマイズしてくれていましたが、最近はブームで忙しく、減ってきたように感じます。逆にガレージブランドのような個人の方が請け負ってくれることもあります。
3. 全てを自分でカスタマイズ
腕に自信のある人は、床から天井まで、ソーラーシステムから走行充電システムまで、何でもDIYしちゃいましょう。もちろんそんな専門知識のある人は、ここを読んでいない可能性が高いのですが、他業者でも得意な人もいるはずです。
究極はモバイルハウス。軽トラに自作した家を積載しちゃうパターン。これまでお会いした人は、大工さん、工務店、内装業などの専門家の方が圧倒的に多かったのですが、定年した後のサラリーマンなんて方もいらっしゃいました。
4.「最後に」と言っては何ですが……
日曜大工に自信がなかったり、なかなか時間が取れない人は、全てをビルダーさんが仕上げた既製品を購入することになると思います。ラクだし、仕上がりも綺麗だし、アフターケアも安心! 最大の難点は、費用が一番高くなること!!
いや、でもちょっと待ってください……世の中にはローンという便利で(ちょっとだけ)怖いものもあります。なちゅガールズメンバーのまるななさんは、中古の「テントむし」をこの方法で先に手に入れちゃった人です。
それ以降の活躍は「なちゅガールニュース」でもちょくちょくお伝えしている通りですので、英断だったと思います。短い人生、早いうちに欲しいものは手に入れちゃって「できるだけ長い間楽しむ」という考え方もアリだと思います。
相変わらずセールストークのようですが、お子さんの成長なども考えてご検討ください。中学生を越えると、なかなか親と一緒に出掛けてくれなくなっちゃうんですよね。