いよいよ買いに行きましょう!
今回はDIYを考えている人にとっては、あまり関係のない記事になります。軽バンコンであっても、軽キャブコンであっても、普通の車と買い方が少々異なる軽キャンパーの購入法、注文の仕方についてのお話になります。
さぁ、ご希望の軽キャンパーが絞れてきたら、いよいよ購入に出かけましょう。とは言っても、トヨタや日産のような大手自動車メーカーのように、全国展開のディーラーがある訳ではありません。
それぞれのビルダーさんが、日本のどこかの一つ二つの営業所で、あるいは本社工場で、直接、販売しているのが基本です。注文時と納車時で2度ほど新幹線や飛行機に乗るなんてこともあり得ます。
商談時(注文時)に勘違いが起きたり、時間が長くなったりしないように、出掛ける前にシミュレーションしておきましょう。せっかく遠方まで出かけて無駄足となってしまったら、交通費ももったいないですものね。
そのままでは売ってません!
まず意外と知らない方も多いのは「すぐには買えない」ということです。出来上がっている軽キャンパーがそのまま買えるのは、たまたま展示車が売りに出される瞬間ぐらいで(それでも展示期間が終わるまで待つ)、注文販売となるのが普通です。
しかも今は空前のキャンピングカーブーム。納車まで1年待ちなんてこともザラにあります。今乗っている車からの買い替えをお考えの方は、車検の周期も計算に入れておきましょう。
オプションを選択していく
先ほどから再三「注文」と言っているのは、この商談時にオプションを選択しなければならないからです。ふつう、基本のパッケージに含まれているのは最低限の装備で、そこに、希望するパーツをプラスしていくのです。
それ以前に、ベース車も選ばなくてはいけません。同じ軽バンであっても、同じ軽トラであっても、「ダイハツのハイゼット」にするのか、「スズキのキャリイ」にするのかなどと車種を選んでいくのです。
しかもその車自体のディーラーオプションも、先に選択する必要があります。AT(オートマ)にするのか、MT(マニュアル)にするのか? 2WDにするのか、4WDにするのか? カーナビは? オーディオは? キーレスエントリーは?
ね、商談時間がすっごく長くなりそうでしょう? その上で、ファンやFFヒーターを取り付けるのか? 外部電源やインバーターはどうするのか? ボディーカラーは? サスペンション追加は? 電子レンジは? 冷蔵庫は? ……と細かいオプションが続くのです。
パンフレットに挟まれてくるオプション表で、価格と予算とに相談して決めていくので、事前によく調べて、出かける前にはある程度プランを決めていきましょう。「これって何に使うんですか?」なんて質問が多いと、終わらなくなっちゃいますよ!
いよいよ契約!!
さて、車の仕様が決まって価格が確定してきたら、最後に契約です。普通は契約時にいくらかの前金を払い、納車時に残金を払うという形を取ります(ビルダーさんによって若干異なります)。ローンの計画などもこの時に提案して頂けます。
ハンコを押したら(今後無くなっていくのかな?)、これで商談は終了。お疲れ様でした。あとは完成を待つだけです。が、後になってからまた色々、一度決めたオプションを変更したくなることもあったりして……。
雑誌やWebで仕入れた情報や、知人に聞いた意見から、アレが無駄に思えたり、コレを追加したくなったり……。電話やメールでお願いすれば、ビルダーさんは快く応じてくださるハズですが、工程が進んでしまうと変更不可能なパーツも出てきます。
キャンピンングカーは家を注文するのに似たところがあります。コンセントやカーテンなどの決め事が無数にある家の注文に……。こちらの入門ではもうそろそろ「各パーツ・装備編」に入りますので、ぜひ続けてお読みいただければと思います。