魚介料理の一品に……
いつもいつも「ヘンテコ料理」や「実験レシピ」ばかりをお届けしているなちゅガールの「外ごはん」ですが、たまにはまともなレシピをお届けしましょう。しかもオシャレなお料理をお届けしましょう。なんたって「女性向けメディア」ですから(ほぼ忘れてました)!
「エスカベッシュ(escabeche)」……スペインを中心に地中海沿岸で供されるマリネの一種。形を変えて世界中で楽しまれているそうです。「アヒージョ」「アクアパッツァ」「カルパッチョ」など、キャンプで定着した魚介料理の一品に、加えてみてはいかがでしょうか?
材料&作り方
基本的には、魚介をオリーブオイルで軽くフリットしたものを、香料や野菜とともにビネガーに漬けこんだお料理となります。「南蛮漬け」に近い感じですが、風味が欧風になるので、別料理のような特別感を演出できます。
材料(2人分)
*アジ(3尾を三枚おろし)
*オリーブオイル(揚げ油として適量)
*小麦粉(衣として適量)
*塩・コショウ(少々)
*玉ねぎ(1/2個)
*にんじん(小1/2本)
*セロリ(茎と葉5㎝くらい)
*酢(大さじ1)
*レモン汁(大さじ1~2)
*砂糖(小さじ1)
*塩コショウ(少々)
*オリーブオイル(マリネ液として50cc)
① 最初にマリネ液を作ります。ビネガーにレモンを絞り、砂糖・塩・胡椒を加えるのですが、決め手となる酸味をオレンジなどで調合する地方もあるそうです。お好みに合わせて酸っぱさを加減してオリーブオイル(50cc)とよく撹拌してください。
② 玉ねぎとセロリの茎は薄切り、にんじんとセロリの葉は千切りにします。①でつくったマリネ液とボウルでよく和え、しばらく漬けこんでおきます。
③ アジは3枚におろした身を使います。食べやすい大きさに切り、水気を拭いて、塩コショウで軽く味付け。衣として小麦粉をまぶします。(写真の「クッキングフラワー(日清)」はキャンプで便利です!)
④ コッヘルやメスティン に少なめの揚げ油(オリーブオイル)を熱して、アジをフリットしていきます。皮がパリッとするように香ばしく仕上げましょう。
⑤ 油をきって揚げたての熱いうちに、マリネ液に漬けた野菜のボウルに和えていきます。そのまま漬け込む時間は30分くらい。冷めても美味しいので、冷蔵しちゃっても良いです。
試食&反省会
お皿に盛って試食TIME。いつもの「実験レシピ」と違って、おそるおそる口に運ぶ必要はありません。一口パクッと食べてみて、もぐもぐ……爽やか〜! 今回の一番の感想は「爽やか」ですね。「ふるさと」じゃなくて……(前回の記事参照)。
実を言うと「アジの南蛮漬け」と大して変わらない味になるんじゃないかと懸念していたのですが、はっきりと違いを実感できました! 少し多めに入れたレモンがオリーブオイルと相まって貢献していると思うのですが、地中海の爽やかな風を感じられるんです!!
そもそも日本にある「南蛮漬け」も、江戸時代に長崎に渡来したスペイン人やポルトガル人から伝わったものだそうです。でも少し、べちゃっとした甘味が苦手な人もいますよね? 「冷やし中華」を少し苦手とする筆者もそのクチです。
しかし後日、こちらの市販されているソースを使った際に、はっきりと分かりました。欧風のお酢(ワインビネガーやバルサミコ酢)、ハーブ、柑橘の果汁で、まるで違った風味に仕上がるんですね。ちょっとおしゃれなダイニングやバルのような品格が出ます!