ザーッとご紹介します!
久しぶりに「ギアの選択」を検討する回になります。「第3回」で「キャンプ場レンタルもありますし、竃(かまど)や焚き火台が備え付けのところも結構あります」と、後回しにしていた「焚き火台」を検討します。
「焚き火台」もなかなか「こだわり」が強くなるアイテム。中には一長一短のある個性の強いモデルもあります。無駄なお買い物をしたくない方は、何回かレンタルされたり、お友だちの焚き火台を使わせてもらった方が良いかもしれません。
ベテランさんになると、複数の焚き火台を所有していることも普通で、シーンや用途に合わせて使い分けされたりしています。今回は初心者の方が「こーんな種類があるんだ……」と俯瞰できるよう、用途に分けてご紹介していきます。
サイズ、重量を優先する場合
徒歩やツーリングキャンプの場合は、何よりも軽い焚き火台を連れて行きたいですよね。そしてソロキャンプやデュオキャンプなど、人数が少なければ小さな焚き火台でも十分です。そんな方向けの焚き火台を2種類ほどご紹介します。
*ピコグリル
ステンレス製の薄い板で構成される軽量・コンパクトな焚き火台が、現在のキャンプブームのトレンドです。車で行く人に選ばれることも多いのですが、ステンレスはその質によって変形することもあるので、強度を検討しましょう。
*ワイヤーフレーム
なんと布製の焚き火台も出ています! 耐久性も心配されますが、燃えない布で作られていて、なかなか長持ちするようですよ。ステンレス製の網を使った同じような構造の商品もリリースされています。
調理に使いたい!
「グリル」という名前で世に出ることの多い焚き火台。しっかりとした底面で薪にも炭にも対応できたり、五徳やロストル(網)の上にダッチオーブンなどを載せられたり、さまざまな調理に特化して作られています。
*ヘキサステンレス ファイアグリル
汎用性の高いこのスタイルの焚き火台は、似たような構造のものが有名ブランド各社から出ています。値段と頑丈さ、手入れ(掃除)のしやすさから評価が高いのは、我らが「鹿番長(キャプテンスタッグ)」のこちらです!
*パーフェクトグリル
ちょっと変わった製品ですが、 誰もが憧れる「肉をぐるぐる廻すやつ(ロティサリー)」を手動でも、電動でも取り付けられる焚き火台。ひとつ持っておくと、グループキャンプなどで、ヒーローになれますよ〜!!
炎の美しさを楽しみたい!
焚き火に「癒し」を求める人の多くは、その1/fの美しさに惹かれているのではないでしょうか? 薪の燃える様子を側面から眺められると、炎のゆらぎを存分に楽しめます。せっかくなら欲張って、焚き火台にも造形美を求めてみましょう。
*GURUGURU FIRE
「なちゅガールSELECTION」としてもご紹介しました……詳しくはこちらの記事の方をお読みください。重かったり、薪の消費が早かったり、難点もありますが、それをカバーしてあまりある魅力があります!
*FutureFox ナバホ柄 焚き火台
焚き火の炎が周囲に落とす、ゆらめく影にも注目が集まっています。和柄だったり、洋柄だったり……。さまざまなレリーフを持つ焚き火台がガレージブランドを中心に開発されて、クラファンなどでも話題になっています。
煙の少ない焚き火台
薪の質が悪いと、風向きによっては目に入って涙が止まらなくなる焚き火の煙。その解決法は「二次燃焼」にあります。空気(酸素)を高温に熱して吹き付ける構造で、煙をもう一度燃やしてしまうのです!
*SOLO STOVE レンジャー
二次燃焼の代名詞! 底面から吸い込まれ、側面を通って熱くなった空気(酸素)が、縁から燃焼させる炎の美しさは、上の「美しさを楽しむ」カテゴリーに入れても良いかも! 折りたためず、持ち運びには少々不便ですが、幅広いサイズ展開もされています。
*めちゃもえファイヤー
こちらも折り畳めはしませんが、日本のキャンプ事情にジャストサイズなスリム設計。平均3〜40cmほどで売られていることの多い薪が、すっぽり。専用キャリーバッグで思わず連れ出したくなるこの演出は、さすがDOD!
他にもいろいろあります!
本当に焚き火の世界は奥が深くて、その主役となる焚き火台の種類も無数にあります。「ロケットストーブ」や「薪ストーブ」など、今回ご紹介しきれていないジャンルもまだまだあります。
ご覧いただいたように種類の多い焚き火台ですが、その使い方、火起こしの仕方に大差はありません。次回はいよいよ「実践編」になります。とりあえずは、冒頭でお勧めしたように、レンタルでお試ししてみては?