「ドッグ」だけじゃなく……
今日の外ごはんは「カートンなんとか」……タイトルがイマイチ締まりませんが、「カートンドッグ」ってありますよね? キャンプの朝ごはんの定番。皆さんも幾度かはやってみたことがあると思うのですが、あれってどうして「ドッグ」ばかりなのでしょうか?
いえ、今回「どんちゃん」は関係ありません。「うどん」は前回でした。ドッグはドッグでも「カートンドッグ」で焼くのは「ホットドッグ」です。ホットドッグぐらいが、カートンを燃やして温めるのに、ちょうど良い太さとボリュームなんでしょうね。
英語の「カートン(carton)」という単語は、日本語で言うところの「ボール箱」にあたる……のかな? 「段ボール」が「cardboard」ですから、それよりも薄いものを呼び分けているんでしょうね。コーティングのおかげか、火付きも良く、長く燃えてくれます。
「それならホットドッグだけに使うのはもったいない!」……ということで、今回編集部はいろいろな食材を温めてみることにしました。アメリカンドッグ、焼き鳥、チャーハン、バナナ……総称にして『カートンなんとか』になります!!
カートンドッグ
まずはあらためまして基本から。「カートンドッグ」です。市販のホットドッグにレタスをちょっと挟んで、アルミホイルで2重に包みます。牛乳パックに挿入して着火。やはり普通の紙とは燃え方が違いますね。
めらめらとゆっくり燃えていって焼き上がり。火傷に注意しながら開封してみると、ほわっ! ちょうど良い感じで温まってくれています。あまり火が通っていなくてそのままの箇所があったり、焦げている箇所があったり……。
カートン"アメリカン"ドッグ
ホットドッグが大丈夫ならアメリカンドッグもいけるだろう……ということで買ってきました。冷凍のものも売っていますが、中まで火が通らないだろうと思ったので却下。お肉屋さんで売っている「揚げたあとの要冷蔵のもの」を選びました。
こちらは太く、厚みがある分、中央まで火が通らないかもしれないと懸念していたのですが、杞憂でした。ちゃんと中まで温まっています。元々が小ぶりのアメリカンドッグだったのも、良かったのかもしれません。
カートン焼き鳥
食材探しにスーパーに行った際、真っ先に目に飛び込んできたのが、こちらの3本入りの焼き鳥でした。普段は生果野菜のコーナーから回り始めるスーパーを、逆にお惣菜売り場から物色し始めたのです。これはもう、間違いのないチョイスでしょう。
予想通り。普通に美味しく、普通に温かく焼き上がりました。想定外に香ばしさが増していたのは、本物の炎で炙ったおかげでしょう。そしてこれも想定外。写真でも黒く焦げているように見える竹串の取っ手が、持ち上げてみるとボロっと崩れてしまいました。
カートンチャーハン
アメリカンドッグの時は敢えて避けていた冷凍食品ですが、パラパラの「お米つぶ」ならば火が通るかもしれない。そんな淡い期待を寄せて、冷凍コーナーでお馴染みのチャーハンを買ってきました。
う〜ん……、ダメでした。カートンを燃やし終わってホイルを開いても、表面の部分だけが「べちゃ」っと解凍されただけ。中は凍ったままでした。予想されたことですが、カートンの火力では、冷凍食品の加熱は無理だったようです。
カートンバナナ
最後はバナナ。焼きバナナにしてみます。焼く前は皮をむいて、シンプルに「motteco 甘いスパイス」をかけるだけ。シナモン風味のシーズニングとなります。後からチョコレートシロップをかける予定です。
焼き上がりはちょうど良い感じ。原型をとどめていながらも、半分くらいは火が通っている感じかな? 食べてみると「んっ?」……なんだか燻されたような香りが。ほんのり少〜しだけですが、スモークのような風味がついていました。美味しさは損なわれていませんでしたが……。
普通だけど、楽しい〜
最初の予想通り、大方のものはカートンを燃やして温められますね。冷凍食品は避けた方が良さそうですが、コンビニのお弁当系のものにも良いかも。まぁ、わざわざカートンでやらなくても良いだろうって話もありますが……。
でも、キャンプは「特別感」や「非日常性」も楽しさの源泉になりますからね。特に、初心者の方やお子さんと一緒にキャンプをされる場合は、楽しく燃やして、美味しく食べられる手軽な朝食としてオススメです。皆さんも、いろいろな食材で試してみてください!!