末端冷え性集まれ〜!
とにかく今年の冬は暖かくキャンプしたい! ……との思いで始まりました「冬キャンプを暖かく」シリーズですが、前回はマット、今回はシューズについての検証です。両者ともに地面からの冷気「底冷え」対策になるのが共通点ですね。
女性に多いとされる「末端冷え性」……悩まされていませんか? おウチにいても、モコモコスリッパを履き忘れていると、つま先がいつの間にかジ〜ン。冷た〜くなって、かじかんで、無感覚になるけど、痛くもなってきます。
それがキャンプともなれば、一日ず〜っと外にいる訳ですから、日が落ちて暗くなってくるとじわりじわり。つま先が少しずつ冷気に蝕まれてきます。地面も凍っているのか固〜い感じだし、冬キャンプの一番の悩みのタネです。
スノーブーツ参上!!
冬キャンプをするようになってからというもの、毎年毎年悩まされるので、真っ先に手を出した(足を出した?)のが冬用の靴、スノーブーツです。 ちょっと高かったけど、ソールは厚くて中はもこもこ。良い感じです!!
しかし実際にフィールドで履いているとまた! じわりじわりと底冷えが……。つま先の方から気付かないうちに感覚が鈍くなって、「痛い!」と意識した時にはもう手遅れに……。就寝時になっても、シュラフの中で足が冷たくて冷たくて、なかなか寝付けませんでした〜。
雪道をトレッキングできるように作られているスノーブーツですが、キャンプの時はそれほど歩き回りません。足への血流もさほど巡りません。どんなに外気や、地面からの底冷えを防いでくれたとしても、本体が熱くならないので負けちゃうのかも。
足用カイロ参上!!
次に試してみたのが足用のカイロです。U字型の小っちゃい使い捨てカイロ、売ってますよね。あれをアウトドアシューズの中に入れてみようという試みでした。これまた定番、L.L.Beanの「ビーンブーツ」です。
結果、暖かくないんですよね。入れた瞬間は暖かいのですが、夕飯が終わって、焚き火を囲みながらの「飲み」が始まるころになると、つま先がまた凍えちゃってる。最初は「小っちゃいからかな?」とも思っていたのですが、どうやらそうでもないみたい。
仕方がないので靴を脱いで、焚き火で暖めます。手のひらをかざすように、足の裏をかざしてみたのですが、お行儀が良くない上に、疲れますね。チェアに座って焚き火に向かって両足を持ち上げてって……ビミョーなヨガのポーズのようです。
ブーツは脱いだり履いたりが面倒だし、短時間焚き火で温めても、すぐにまた冷たくなっちゃうし……と繰り返しているウチに、その原因に思い至りました。空気が足りていないんです!
ご存知の通り、カイロの化学反応には新鮮な酸素が必要なのですが、短い靴で歩き回っているならともかく、深いブーツの底では酸欠になっちゃうんですね。これはSORELのスノーブーツで試しても同じことでした。
クロックスが解決!!
そこで最後に試してみたのが、ぶかぶかのクロックスに普通サイズのカイロを詰める方法。こちらの記事でも書いたのですが、これだといつまで経ってもカイロがポカポカ暖かいんですよね。酸素が常に供給されているからでしょう!
クロックスの場合、踵(かかと)方面は外気にガラ空きなのですが、それでもここまで試してきた中では一番暖かい! 踵が少々スースーしたって、つま先が暖ければ幸せ。それが末端冷え性です(何をエバってるんだか)!
そして冬用のもこもこサンダル(モックと言うんですかね?)はTeva、New Balance……他のメーカーからも出ています。こちらにINしてみると暖かさがさらに倍増! おまけに脱ぎ履きもしやすくて一石二鳥〜!!
さらに普通の大きいカイロで!
そして最終形態は、足用カイロではなく大きな普通のカイロ(貼るタイプ)!! 足用カイロより断然安く売っているし、就寝時にはシェラフの中で普通のカイロとして転用できます。
ポイントは普段よりワンサイズ、ツーサイズ大きいサイズの靴を買うことかな。それと意図的に脱いだり履いたりして、外気に触れさせてあげることですね。あまり意識しなくても、ブーツよりは断然空気が通りますが……。
どこかのアウトドアメーカーから、キャンプに特化したモックがリリースされないかな〜? 焚き火の火の粉が飛んでも安心な難燃素材とか、防水加工とかの……。上に少しだけ空気穴が開いていても良いですし、クロックスでも良いんですけどね!