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スポット
北のHOTスポット
『サウスヒルズ(北海道北見市)』

寒くてアツい!!

こんにちは、森風美です! 今回は、先月放送されたTBSテレビ「熱狂! 1/365のマニアさん」の冒頭で登場したキャンプ場をご紹介します。オホーツクに面した北海道の北見市の南、小高い丘に位置する『サウスヒルズ』さんです!

番組をご覧いただいた方にはバレバレだったと思いますが、本当に寒そう〜にしてましたよね、私。スタッフさんに「楽しいんですか?」と聞かれて「楽しいです」、「寒くないんですか」と問われて「寒いです」……応える顔がコワばっていました。


そうなんです! 寒いんです!! ここは氷点下10℃以下があたりまえ!! -20℃を越えちゃうこともあるのですが、逆にそれが話題になって(?)、SNSでやブログ、YouTubeでは絶賛の嵐!! 寒いのにアツい、HOTスポットになっているのです!!

Twitterが一番伝わりやすいので、ツラツラ眺めてみてください〜



何もないけど何かがある!?

このキャンプ場、実はまだ何もないんです。水道が通ってないので、炊事場も洗面台もありませんし、お風呂やシャワーももちろんありません。トイレも簡易トイレが2つ立っているだけで、他には小さな管理棟がポツリ。ほぼ何〜にもないんです!!

前回の『Moving Inn TOKACHI 北の森』の対極かも!?

……かといって、未開拓の森林の中という訳でもありません。サイトにはウッドチップが敷き詰められていて、清潔で柔らかい! 広々としていて、お子さんが転んでも安全ですし、水捌けも良いと思います。

先ほどの簡易トイレも、すごく小まめに清掃されている様子。隅々までピカピカで、女性も安心して使用できる清潔さ。「何もない」と言っても、区画も平地もないような、山奥の野営地とは趣がちがうのです。

カップルやファミリーにも自信を持ってオススメできます!



ブルーモーメント・ブルースカイ

ただそのコントラストのせいか、白樺の木立に囲まれた背景と、眼下に広がる北見市の夜景がとっても際立つのです!! 本州のキャンプ場では味わえないような異世界感と言ったら良いでしょうか?

夜の帳が降りてくると、北見の街に灯りが燈り始めます。空気がキーンと冷えてきて、吐く息は白く、凍った星が白樺の梢に引っかかって落ちてきそう。静寂の中で、聞こえてくるのは焚き火の爆ぜる音だけ。幻想的で神聖な気持ちに包まれます。

そして朝には澄み渡った空気と、木立の間から射し込む朝日!! 彼方には大雪山、旭岳(まるななさん&うめのちゃんでお馴染み)がその雄姿を輝かせます。果てしない大空と、広い大地のその中ではしゃぎ回る「どんちゃん」も楽しそう!!

後半は何かの歌詞で聞いたことあるような……

別にふざけている訳じゃなくて。キャンプ場って、「施設充実のキャンプ場」「野趣あふれるキャンプ場」「可愛くメルヘンなキャンプ場」いろんなベクトルがあって正解はない……というか、「どれも正解になるんだな!」って実感しました。




「つくるひと」さんのご紹介

まだ’21年の秋にオープンしたばかりのキャンプ場です。今のままでも十分なので、逆に「変わって欲しくない!」とも思っちゃうけど、オーナーさんのご意向は「自分の手でゆっくり開拓して行きたい」という想いにあるそうです。

インスタとtwitterでは「つくるひと」というアカウント名で、予約サイトも「Carstay」さんに登録されているのみ。大きく宣伝されている様子もありません。ですが利用者のレビューでは、その「つくるひと」さんのお人柄が大絶賛。全国の「Carstay 車中泊スポット」人気ランキングでは1位を獲得されています!

「Carstay」にも「Google」にも感謝の声が溢れています!

私自身は撮影で忙しく、ゆっくりお話しする時間が持てなかったのですが、皆さんがおっしゃる通り穏やかで、とっても親切な方でした。撮影両日ともに最高気温が-10℃にも上がらず、現地でも特に厳しい日だったということですが、大変お気遣いいただきました。

そんな中で一点、このキレイに積み上げられた薪に「つくるひと」さんのお人柄を感じました。手間がかかるのに、ちょっと短めに切り揃えられているんですよね。一般的な長さだと、焚き火台によってはハミ出しちゃうことがあるんです。




応援したくなるキャンプ場

今回初めて「サウスヒルズ」さんを訪れてみて、そしてお客さんや地域の方とで、主にSNSを通して広がる輪を拝見していて、懐かしい気持ちになりました。最後にちょっと思い出語りをさせてください。

それは私の地元の「Tiny Camp Village」。私がまだ大学生の頃でキャンプ始めたてだった頃、まだ何もなかったこのキャンプ場のお手伝いをさせてもらったり、バイト(ただのお留守番)をさせてもらったり……今につながる修行をさせて頂きました。

オーナーの中村さんも穏やかで優しい、周りに人が自然と集まる人です。私もたくさんの出会いを頂いて、少しずつ大きくなっていくこのキャンプ場の様子を間近で見させて頂きました。今の私を作っている、大切な思い出と経験です。

何もないのに人が集まる、何もないから人が集まる。今回の『サウスヒルズ』さんにも、同じ匂いを感じています。「つくるひと」さんのお人柄のせいなのか、「ゆっくり作っていきたい」という想いのせいなのか……。

皆さんに応援して頂き、温かく見守って頂きたいキャンプ場です!

*サウスヒルズ
〒090-0808 北海道北見市若松116番地
*予約 : https://carstay.jp/

P.S. ここだけのこぼれ話

もともと北海道の旅程を考えている中で、色んな人におすすめしていただいたサウスヒルズ。完全に遊びモードでまったりしようと思っていました。が、マニアさんのスタッフさんが「ぜひ極寒のキャンプにも密着したい!」ということで遠く都内から飛んできていただいてお仕事にもなっちゃったので、「またいつか、のんびり行きたいな」と思っています(笑)










Author
森風美
年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子の森風美です。 幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。