前回の続きです
春が近づいてきましたが、海に潜れるようになるのはまだまだ先。冬の間は海に行った報告が書けないので、豆チョウ(チョウチョウウオの赤ちゃん)についての基本情報をお伝えしています。
前回は「豆チョウの採り方」について書きましたが、今回は、どんな格好で海に入るのか? どんな道具が必要なのか? について説明していきます。ケガや事故の元になったりするといけないので、ぜひ読んで欲しいです!
豆チョウ採りの格好
基本的にはスノーケルに必要な格好と同じです。でも豆チョウ採集となると、普段のスノーケルよりも岩のそばに寄ったり、深く潜ったりします。なので、岩場でケガをしたりしないように、グローブなども必ず装着しましょう。
《豆チョウ採りの格好》
*水着(ウェットスーツの下に着ます)
*ウェットスーツ(袖や裾の長いもの)
*マスク(いわゆる海中めがね、ゴーグルです)
*スノーケル
*マリングローブ(軍手でも可)
*マリンシューズ(マリンブーツ)
*フィン
ウェットスーツは着るのも脱ぐのも大変で、「めんどくさいな」って思う時もあります。だけど、体温低下や岩などにぶつかった時の衝撃から身を守ってくれるし、浮力も高くて万一の時に安心なので、私は真夏の水温が高い時でも着るようにしています。
「ぐらんぶる」というダイビングの漫画には「新世紀エヴァンゲリオン」の「アスカ」と「綾波レイ」のプラグスーツをモチーフにしたウェットスーツが出てきます。しょこたんは雑誌の表紙で「真希波マリ」モデルを着ていました。めちゃくちゃ欲しくなりました。
その他必要な道具
前回は「採り方」についての説明だったので「網」について詳しく書きましたが、その他にも必要なものがあります。特に採集した豆チョウを生かしたまま家まで連れて帰るには、かなり気を使ってあげなくてはいけません。
《その他必要なもの》
*網(前回お伝えしました)
*追い出し棒(柄つきブラシ)
*透明ボトル(生けす用)
*クーラーボックス
*エアーポンプ(ぶくぶく)
*持ち帰り用タッパー
まず「網」や「追い出し棒」で豆チョウが採れたら、海中で生けす(透明ボトル)に入れなくてはいけません。一匹採れた後も泳ぎ続けたいからです。ボトルには穴を開けておかないと豆チョウが窒息してしまうので注意です。
一番気を使うのは、家まで持って帰る時です。車内は高温になりやすいので、クーラーボックスに入れて、時には保冷剤で冷やしたりもします。いくら「熱帯魚」だからと言っても、水温が30℃とか越えると全滅しちゃうんです!
もちろんエアーポンプ(ぶくぶく)も必要です。なければ酸素を出す石(O₂ストーン)というものも売ってます。また、長い間持ち運ぶ場合は1.5リットルのペットボトルに新鮮な海水を汲んでおき、ときどき海水を替えています。
ベテランの人は他にも、腰にウェイトを巻いたり、足にマリンナイフをつけたりしています。生けすも、凝ったものを自作して海女さんのように海面に浮かべたり……いろいろな工夫されています。
ゴールデンバタフライフィッシュ
今回の「お魚紹介コーナー」では、日本近海にはいないチョウチョウウオを取り上げます。英語の名前だと「バタフライフィッシュ」になって、日本語にすれば「蝶々魚」……そのまんま訳してるんだと思いました
私が「海洋生物ガイドブック」という本ぱらぱら見ていて、ひと目惚れした魚です。でも紅海まで行かないといないそうです。大学生になったらお金を貯めて、ダイビングに行きたいな〜。英語も勉強しなきゃ……。
最後に余談ですが……
この連載を始めて約3ヶ月が経ちました! 毎月2回ぐらいずつ記事を書いてきたので、以前よりもチョウチョウウオへの興味が強くなってきました。でも、冬なので海に行けない〜!! 仕方がないので、最近は暇な時に本を見ています。
おかげで沢山の種類がいるチョウチョウウオも、だいぶ見分けられるようになってきました。この前は、友だちがインスタに上げていた水族館の写真を見て「スダレチョウチョウウオだよ」ってLINEしてしまいました。
次回は海から持ち帰った豆チョウを「どうやって水槽で飼うのか?」について、書いていく予定です! 飼うのもまた大変で、餌付けをするのがひと苦労なので、読んでください。