前回からの続き
ちょっと地味な話題が続きます。だけど「開拓」は地味な作業の連続です。地味なら地味で、それなりに楽しくもあり、単調な作業の繰り返しにハマる要素も見い出せはするのですが……。
……ところなのですが、基礎をしっかりと処理しておかないと草はまた生えてきます。それに小屋を建てる時や芝生を植える時の障害になってしまいます。ですからバッコンバッコン、きちんと抜根しなくてはならないのです!!
夢のハーブ園(棚)
それでも今回は将来のキャンプ場運営のために、少しだけ「作る」作業に移ります。これは昔からしたためていた私の夢なのですが、自分がキャンプ場を運営するとなったら、ハーブ園を設置したいんです!
……とは言っても小ちゃなキャンプ場ですから「ハーブ園」というほど大規模なものではありません。「ハーブ棚」とでも呼ぶべきプランター程度のものを想定しているのですが、いろんなハーブを育てて、お越しになったお客さんに提供したいのです!
さらに幸いなことに、ウチの母は以前に畑を借りていたことがあるぐらい耕作好きで、季節ごとの野菜をちょこちょこ育てたりしています。そんな野菜やハーブを皆さんの「外ごはん(キャンプ飯)」に役立てて頂けたら、素敵ではありませんか?
大量の枯れ草
前回は枯れ草の処分についてお話でしたね。夏の間うっそうと生い茂り、電動草刈り機でやっつけた雑草。そこから大量に出た枯れ草の山。これをそのまま積み上げておくと、自然発火して火事になっちゃう!
枯れ草の山に雨が染み込み、腐って発酵すると、中の温度が500℃にも上昇するという原理なんだそうです。知りませんでした。でも仰る通り、地面に近い下の方の枯れ草は良〜い感じの腐葉土と化して、うっすら温かくなっていました。
その撤去した枯れ草は、この「鉄包丁(……と呼んでいる謎の農具)」でザックン、ザックンと切り刻んであります。刻んだ方が早く腐りそうだし、根っこが現状を保っているとまた生えてきそうだと考えたからです。
草を腐らせる(ダジャレ)
そこでこのたび、また新しい設備(装置?)を導入することにしました! こーんな感じの黒いシンプルな部品のセットなのですが、何だかお分かりになりますか? 新しい「設備」と言うほど大掛かりでもなく、「装置」というほど複雑でもない……
組み立てていきますね。プラスチック製のパネルをパチン、パチンと嵌めていくと、6角形の筒ができます。それを鉄製の脚に設置するだけで出来上がり。スターウォーズの要塞(帝国軍の方)のようなシルエットが現れました。
スライドすると小さく開くハッチから、先ほどの刻んだ草をどんどん投入。ボディーをぐるぐる回転させながら中をかき混ぜていきます。黒いボディーのおかげで太陽の光を浴びると熱を吸収して中が高温になる仕組みです。
そうです。コンポストです。これで刻んだ草を発酵させて、ついでにお家の生ゴミも投入しちゃってグルグル〜……っと、肥料を作っていく計画です。2〜3ヶ月して土になったら、ハーブ棚や家庭菜園に利用します。
残りは直接!!
それでもこの小さなコンポストでは刻んだ草を使い切れません。元の枯れ草は文字通り山のように沢〜山ありましたから。そこで残りは母が始めた家庭菜園の畑に、撒いてまぶしていくことにしました。
ここは敷地の下段(ダウンサイト)と上段(アッパーサイト)の狭間。新居の前の幅1m弱の隙間です。今は冬なのでダイコンぐらいしか育てていませんが、夏野菜の時期になったらお客さんにトマトやナスも提供できるようになると思います。
それでも草はまだまだ残ってます。これをまた積んだままにしておくと、発酵して自然発火してしまう可能性が依然として拭えないので、仕方なく残りは地面の土にまぶしていくことにしました。
以前にこちらの記事でお伝えした2つ目の山。土の山を鍬(くわ)で切り崩しながら、混ぜ込んで広げていきます。ご覧ください。残りの全てを消費するのに、この大きな山が半分ほど切り崩されました。絵本の「半日村」みたいですね。
次回に続く
……ということで、今回も地味な開拓作業の様子をお伝えしました。コンポストを導入したりもしましたが、最後は何の工夫もなく草を土に還すだけ。それでもここは全面を芝生サイトにする予定なので、その肥やしになってくれることでしょう!
それにしても単調な作業を繰り返しているといろいろ考えますね。この大量の草も、夏の間に大気中の二酸化炭素(CO2)を光合成で取り込んで成長したもの。いわば空気が枯れ草となってると考えると不思議な気もします。
雑草はせっせとC(炭素)を集める。私は鍬を動かしせっせとそれを土に還元する。そこからゆくゆくは、それをまた養分として芝生が育つ……これって少しは温暖化ガスの削減に貢献しているのかな?