暑い/冷たいの克服!
「克服!!」……いきなりキビしい感じのするタイトルから始まってしまいましたが、この短期連載は、昨今のサウナブーム以前、そしてキャンプブームよりはるか以前から両者を愛してきた編集部がお送りする「優しい企画」です。

だってブームになって人口が増えれば、施設も増えますし、グッズも充実しますし、アニメやドラマが制作されたり……文化が深まりますからね! そして市民権も得て、最先端を行っているようにも自負できます(錯覚できます)。

そしてこちらの「なちゅガール」をお読みの方には、キャンプの方はお好きな方が多いのだろうと推察されます。でも、サウナの方はいかがですか?「サウナ食わず嫌い」な方はいらっしゃいませんか?
苦手要素とは……?
さてそれでは、その食わず嫌い克服のために、前回取り上げましたサウナが嫌いになる3要素をおさらいしておきましょう。①汗をかかない(かけない)体質 ②暑いのがいやだ!! ③水風呂がツラそう!! ……の3点でしたね。

そして前回は①について。汗をかけない体質の方は、特に女性に一定数いらっしゃいますから、その体質改善法を懇切丁寧に考察してまいりました。丁寧すぎて誌面が尽き、②と③を書く余裕がなくなっちゃったんです。
……とは言ってもあくまでも「食わず嫌いの人」のため。無理強いや修行のようなことは申しません。そもそもが「サウナ」です。リラックスとデトックス。「ととのった〜!」のリラクゼーションが最終目標です。

②暑いのが嫌だ!!
でも暑いんですよね〜! サウナルーム。暑いを通り越してもう熱い、アツい!! 室温計を見ると100℃なんてこともありますから、真夏の猛暑日の比ではなりません。その克服に必要なアドバイスとは……。

*寒〜い日にサウナに行く!
体が芯まで冷えた状態で入ると、それだけでサウナの有り難さが実感できます。マナーとしては入る前に体を洗うことが推奨されていますが、湯船で熱くなっちゃうと逆効果。体を清めたらサウナルームへ直行!!
*冷たいタオルを持って入る!
筆者は今でもこれをやってます。水道や水風呂でタオルを冷たくギュッと絞って入るのです。一般的なサウナ時間は5〜6分とされますが、5分経った時でも折りたたんだタオルの中は冷んや〜りしています。それをホッペや首筋にペタッ♡
*ぬるいサウナを選ぶ!
施設によってはドライサウナやスチームサウナ、複数の施設があってその温度が違ったりします。一般的なサウナ室の温度は70℃〜90℃くらい。でも中には60℃なんて所もありますから、そこから慣れていきましょう。
*いちばん下の段に座る
言うまでもありませんが、熱気は上に昇ります。階段状のサウナ室は、最上段が熱地獄。サウナ仙人の皆さんが陣取る場所です。我々ビギナーは下の段で温まりましょう。

③水風呂がツラそう!!
分かります! 正直私も苦手です。今でも苦手です。体調が優れない時や気分がノらない時はCUTしちゃってます。つまり入らなくても良いのです。サウナだけで気持ちよくなることが出来れば、それでも別に良いのです。

せっかくですから、少しずつ挑戦してみるのも悪くはありませんよ。サウナの暑さを克服したら、次は水風呂克服も目指しましょう。以下、当たり前のことばかりですが、ちょっとした技、Tipsを伝授していきます。

*冷たくない水風呂を選ぶ!
同じ「水」と言っても、実はその温度は結構違うのです。平均的な水風呂の温度は17℃前後されていますが、中には20℃以上のマイルドなところも。逆にマニアには「シングル」と呼ばれるヒト桁代の温度設定のところまであります!
*「かけ水」ではなく「かけ湯」を!
水風呂に入る前は、サウナでかいた汗を流すのがマナーです。達人の方々は冷たい水でザッパーンとやってますが、それに倣う必要はありません。入り口の「かけ湯」や洗い場のシャワーのお湯で流しましょう。筆者は今でもそうしています。
*ちょっとだけ入ってみる!
これも達人の方々は平気の平左で肩まで入ってらっしゃいますが、そんな思いっきりはなかなか出せません。お腹あたりの冷たさがツラいんですよね。でも別に、膝まででも、腰まででもぜんぜんOK。或いはザバッと一瞬で済ましちゃってもOKです。

大したことはありませんでしたが
今回もいろいろと書き連ねました。しかし、すべてを踏襲する必要はありません。機会がありましたら少しずつ試してみてください。嫌々やるようなことではありませんし、無理をしたりするのは禁物です。

ブームの中、健康に良いともアピールされるサウナですが、同時に心臓や血管への負担も指摘されています。その日の体調をご自分の体に聞いてみて、今回書いた以外にも、ご自分の流儀や技を開発してみたりもして下さいね。

かく言う筆者も、いつも我流の方法でサウナを楽しんでいます。その秘伝の技は最終回でご披露する予定です。その前に次回は、王道の「サ道」……タナカカツキさんの漫画と、原田泰造さんのドラマでブームを巻き起こした「本道」の流儀をご紹介します!!



