実践編です!!
キャンプ中級レベルの方へお送りする不定期連載「女子キャンプ講座」です。冬の間に憧れの「雪中キャンプ」に挑戦しよう!! ……ということで2回に分けてお送りしている特集の後編。前回の「準備編」に続き、今回は「実践編」となります!
前回の①「準備編」では、雪中キャンプに出掛ける上で、追加で必要になるアイテムやグッズをピックアップしました。冬キャンプに必要な「羽毛シュラフや暖房器具」の他に、以下のようなギアやアイテムが必要になります。
*スタッドレスタイヤ
*スノーブーツ
*雪用ペグ
*グランドシート(防水シート)
*防水スプレー
*雪かき用スコップ
またキャンプ場選びが、安全のためには最も重要な要素になります。特に初心者のうちは、無理して雪深い地方までの遠征は避け、下記のような事項をcheckして、目的地を決めましょう。
*天候と道路状況の確認
*水道状況の確認
*スタッフ常駐のキャンプ場
*ロッジや小屋の活用
設営編
まずはサイト、設営場所を選びます。雪面は滑りやすく、トラブルが起きやすいので、必ず平らな地面に設営してください。またトイレや炊事場に近いサイトの方が、歩いていく途中での転倒を避けられます。
続いて雪かきですが、スコップが必要になるほど雪深くなるキャンプ場は最初から避けましょう。それでも新雪が積もっていることもありますが、高規格なキャンプ場なら管理棟でスコップを貸し出してくれます。
数cmレベルの積雪なら、スノーブーツなどでサイト面を踏みしめて歩けば設営準備完了。テントの面積より一回り大きく踏みしめましょう。また焚き火台やチェアーを置く居住スペースも平らに確保しておきましょう。
テント設営時のペグ打ちに関しては、平時通り地面に届かせるまで打ち込むのがベストですが、十字に組んで雪に埋める方法もあります。金属ポールは雪に直に置かないようにしてください。継ぎ目が凍って外しにくくなります。
テントのスカートは、平時は雨が侵入しないように外に広げるのが定石ですが、雪中キャンプの場合は内側に織り込み、外側を雪で縁取りをします。冷気が侵入しないようにするためです。
最後はジッパー(チャック)周りを中心に、防水スプレーを吹きかけて仕上げます。凍結して開閉できなくなるトラブル防止です。また、結露を防ぐためにも。厚手のコットン素材のテントの方が有利です。
夜の過ごし方編
設営が終わってしまえばあとは普段のキャンプと同じ。異なるのは、雪だるまを作ったり、かまくらを掘ったり、雪遊びができることですね! 夜にそなえて、かわいいキャンドルグローブを作っておくのもオススメです。
暖かい服をしっかり着込み、焚き火をしながら過ごすのもマル。薪ストーブや石油ストーブをたいてテントに籠るのもマル。お鍋やおでんをつつきながら、体の中からもあったまりましょう。ただし一酸化炭素チェッカーは忘れずにね。
就寝時のコットやR値(断熱力)の高いマットにこだわるのは、いつもの冬キャンプと同じ。湯たんぽや電気毛布に、氷点下対応の羽毛シュラフ……くれぐれもストーブの火は消してくださいね。一酸化炭素中毒になると眠ったままあの世に行ってしまいます。
撤収編
撤収時につきましては、雨天時のキャンプとそれほど違いはありません。雪と言えども下の方は湿ってしまいますから、テントを丸めてすっぽり入れられる大きいゴミ袋を用意して、濡れ物として持ち帰ります。
夜に雪が降ることもなく、濡れた部分も少ないならグランドシートで包むだけでも事足ります。しかし夜分に雪が降った後、朝にお日様が出てきたら、溶けてぐっしょりになります。そうなると撤収する時の手が冷た〜くなっちゃうんですよね。
そして最後には忘れ物をよ〜くcheckしましょう。大事なペグやナイフなどが雪の中に埋もれていても、見えにくいものです。お家に帰ってからもメンテナンスと確認。テントの乾燥などはいつも通りしっかりやっておきましょう。
レベルに合わせてお楽しみください
以上、2回にわたってお送りした「雪中キャンプ」講座でした〜。前回の冒頭でお伝えした通り、冬キャンプに慣れた方ならそれほど負担が増える訳ではありません。近場の雪が積もるキャンプ場から、そろりそろりと挑戦していきましょう。
でも「まだ冬キャンプさえ経験したことがない」方々は、来年の冬にデビューをとっておきましょう。今年はギアやアイテムを揃えて、まずは冬キャンプの経験を積むことです。雪そのものより、寒さの方が危険なのです!