前回からの続き
緑、緑、緑……植物の話ばかり続いて申し訳ありません。神奈川県の真鶴町に開拓中のキャンプ場。春ともなれば生えてくる雑草もあれば、植えなくてはならない植栽もあります。季節がら、植物に関する作業が集中してしまいます。
そして今回は再び「芝生」について。キャンプ場開拓日誌の第19回で『芝張りのこと』と題して一度レポートしましたが、今年のゴールデンウィークは芝生に始まり、芝生に終わる一週間となりました。
その原因はある意味、トラブル(?)とでも言うような出来事があったからなのですが、もう「戦い」と言っても良かったかと思います。負傷者も約1名出ています。「闘い」と呼んでも良かったかもしれません。
ウチの芝生は青い!?
前回のレポートは3月でしたので、芝生はまだ冬バージョンでした。つまりまだ茶色い時期。↑こんな画像を掲載したのですが、これでも春が近付いてきて、良く見るとちょっと緑の芽も息吹きつつあったのです。
ジャーン。今ではもう↓こんなに青々と繁ってしまいました〜。隙間なく「みっちり」と「ふかふか」に! 足で踏んでみるとグッと押し返してくるほど弾力性が凄くて、これならテントで就寝時にマットを敷く必要もないぐらいです!!
高麗芝、姫高麗芝、ティフトン、ブルーグラス……導入時にはいろいろな種類を検討したのですが、やっぱり「野芝」で正解!! 安くて、手間要らずで、素人でも扱える「野芝」はキャンプサイトに最高です!!
2024年の問題!?
この時、お試しで敷いてみたのは約10㎡。これだけでも下の地面を耕すのはなかなか大変な作業でした。1日かかった……とは言いませんが、半日以上はかかる大仕事。上から土をかけて仕上げるまでには、まるまる2日はかかりました。
しかし「野芝が最高」とわかった以上、全面芝生サイトのキャンプ場を目指して、その規模を大きくしていかなくてはなりません! しかも芝を張る一番のチャンスは春!! 今年はドーンと5倍!!! 50㎡の野芝を注文することに致しましたっ!!!!
注文から発送されて運ばれてくるのに2日ほど。また到着から2日以内には地面に植えなくては枯れてしまう。作業ができる日程は家族の都合からいってゴールデンウィークのみ。逆算して注文。発送連絡もベストタイミングで届いたのですが……。
2024年物流問題*のせいなのか分かりませんが、1週間経っても芝生が届きません。もう地面は耕し終わっているのに、肝心の芝生が届きません。WEBの配達状況もフリーズしたままで、問い合わせもGWが明けるまで応じてくれません……。
*2024年物流問題……ドライバーの時間外労働960時間上限規制と改正改善基準告示が適用されることにより、日本全体の輸送能力不足と混乱が懸念されたこと。
急転直下の急展開!?
結論として、芝生が届いたのはGWが明けた翌日でした。段ボールの中の芝生はかわいそうに……大半が茶色く変色し、蒸れて萎れてしまっていました。それでも一応耕した予定地に広げてはみましたが……こんな感じです。
苦労して一家総出で耕しただけに、ショックは大きかったです。仕方がないのでこの状況を写真に撮って発送元に相談してみると、大変丁寧な対応と謝罪のお言葉があって、「もう一度新しいのを再送します」とのこと!
「ほっ」と、ひと安心したのもつかの間。これは大変なことになりました! もう一度50㎡分が送られてきちゃいます!! それまでにまた同じ面積を耕さなければなりません。しかもGWのような、まとまった時間はもうつくれません。
先方からも「大変申し訳ありませんが、ダメになった芝はそちらで処分して頂けませんか」とお願いされたのですが、ダメと言っても1/4か1/3の芝は生き残ってます。捨てちゃうのはかわいそうです。
次回に続く
……ということで予期せず2倍、100㎡の面積を耕作することになったこの5月。キャンプ場の開拓はまさしく「芝生との闘い」に終始しました。実際には隙間をあけて敷いたために、もっと広く耕しています。
おかげでダウンサイトの半分以上が芝生で埋まりました。そのまた半分は枯れているのですが、復活したら来年で夢の「全面芝生サイト」が実現します。一方、他の作業にはまったく手が回らず、雑草は伸び放題に育ってしまったのですが。
今後はまた雑草との闘いを再開しなければいけません。そして3/4が枯れちゃった芝生くんたちも養生していかなくてはなりません。さらに、もう発注してしまったKOYA(トイレ・サニタリー小屋)の土台造りも必要です。
しかしここで問題がもう一つ。冒頭でご報告した通り負傷者が約一名。今回の一連の作業により無理が祟って、父親が腰を「やらかして」しまいました。私が仕事でなかなか行けない代わりの主戦力を失ってしまったのです。