香里武さんとセブ島へ

今年の春休みはとっても豪華なセブ島ツアーに行ってきました! 美しい海の景色を見て、一足先に夏を満喫することができました。このセブ島ツアーをナビゲートしてくださるのは、テレビでもラジオでも有名な「幼魚水族館」館長の鈴木香里武さん。

ただいま香里武さんがJ‐waveポッドキャストの水曜日に配信しているLife of the SEAもぜひお聞きください。お魚や海のことにとっても詳しくなれる上に、波の音と香里武さんの優しい声で癒されちゃう、心地よい番組です。

『Cebu Ocean Park』

前回は初めての夜の幼魚採集! 幼魚採集のプロである香里武さんのご指導のおかげで、カサゴの幼魚やスズメダイの幼魚、タコの幼生などのたくさんの種類の生き物を採集することができました。

幼魚は「体が透明なものが多い」という話は前から聞いていたけれど、実際に採って観察すると体は透明なのに骨や胃はしっかりと見えるスケルトンになっていてとっても驚きました。

今回はセブ島ツアーの3日目。フィリピンで1番大きな水族館である｢Cebu Ocean Park｣に行ってきました。日本の水族館は北から南まで色んなところに行っていますが、海外の水族館は初めて。

驚いたところ!

セブ島の水族館で1番の驚いたのは、とにかく大雑把なところ!! ｢大っきいサイズの生き物を展示しとけばいいや!｣と言っているような迫力満点で面白い水槽が沢山あります。淡水魚がたくさん入っている水槽にワニが入っていたりして……、

また日本ではイルカなどが展示されていそうな大っ〜きな水槽に、マルコバンというお魚が円を描くように泳いでいました。見た目は釣りで有名なGT(ジャイアントトレバリー)に似ていて、同じアジ科。とっても雄大で、見ていて気持ちよかったです。

逆に、日本の水族館の水槽は魚との距離感を近くするためにできるだけ薄くて綺麗な水槽を使っています。しかしこちらの水族館は水槽が壁のようにぶ厚く、傷がたくさんついていました。

でも水族館自体はとっても綺麗で、エントランスを抜けると一気にジャングルの中入ったような植物園。南国にいるような派手な鳥が飛び回っていて、どこでもドアでいきなりマダガスカルに来ちゃったような錯覚におちいります。

コンビクトブレ二ー

私が1番気になったお魚がコンビクトブレ二ーです。うねうねした動きをしているので、最初に遠くから見た時はイソギンチャクか何かが、水流に流されながら岩にくっついているのかなと思いました。

でも擬態しているのは正解だったようで、毒のあるゴンズイの幼魚がつくる「ゴンズイ玉」をマネしているみたい。香里武さんによると、日本の水族館ではなかなか見ることの出来ないお魚だということです。

贅沢な水族館ツアー

コンビクトブレニーのお話もそうですが、この時の水族館巡りは、香里武さんが付きっきりでお魚の解説を皆にしてくれたんです!! こんなに贅沢な水族館ツアーは、日本国内ではぜったいありません!!

実は私は、その幼魚水族館で偶然お会いしたことあるので2度目になりますが、海外ではまた海外なりの……コクテンハギというお魚が2009年に始めて日本で捕獲され、最近和名がついたことなども教えて頂きました。

ラジオを聴くと分かりますが、香里武さんの解説はいつも分かりやすくて、面白い。お魚の習性に生き方を学ぶ、お悩み相談などもされているのでマニアックで深いけれど、身近に感じられます。

大水槽の前でお昼ご飯!?

レストラン『Aqua Dining』では大水槽の前で魚を見ながらみんなで食事をしました。｢pan seared parrot fish fillet｣というメニューがあり、頑張って翻訳アプリを使って検索してみるとブダイのフィレだとわかりました。

青い色の種類のブダイはフィリピンの市場やスーパーでいつも売っているほど馴染み深いお魚です。勇気を出してブダイのフィレを頼んで食べてみると、癖はなく白身魚のあっさりとした味で美味しかったです。