香里武さんとセブ島へ
ここのところ「春休みに行ったセブ島日記」と「神奈川県真鶴町で開発中のぼんぼん鮫最中の記事」を交互にお送りしています。今回はセブ島の第2回目、日程としても2日目の様子をレポートします!
このセブ島ツアーをナビゲートしてくださったのは、TVでもラジオでもご活躍中の「幼魚水族館」館長である鈴木香里武さん。トレードマークのセーラー服はまさにナビゲーター(水先案内人)ですね!
鈴木香里武さんのラジオ『Life of the SEA』もJ-WAVE Podcastにて毎週水曜日に配信中。ぜひ聞いてみてください。お魚や海のことにとっても詳しくなれる上、波の音と香里武さんの優しい声で癒されちゃう心地よい番組です。
夜の幼魚採集
2日目のクライマックスは夜の採集でした。夜はお魚さんたちが眠っていて泳ぎが遅くなるので、採集しやすいと言われます。私自身も、国内で夜の採集をしたことは数回ありますが……あまり採れませんでした。
夜の採集場所は船の上。ダイビングセンターのクルーザーから幼魚採集を行います。ところが、その船は港には係留されていません。浮桟橋などもありません。浅瀬にじゃぶじゃぶ入って小さなボートに乗り、クルーザーが錨を降ろしている沖まで向かいました。
集魚灯登場
みんなでクルーザーに乗り込んだら、船の縁から海を覗いて幼魚採集スタートです! そこで香里武さんが見たことの無い武器を取り出しました。強い光を放つランタンのような物体……集魚灯です。
昆虫が街灯に集まるように、お魚もこの集魚灯に集まってくるのです。海中の小さなプランクトンが先に光におびき寄せられ、それを食べている小さな幼魚が後から集まってくるという仕組みです。
集魚灯を船から下ろすと、2〜3分でプランクトンが集まってきました。プランクトンのまわりに幼魚たちが集まらないかなぁ……と続けて見ていると、イワシの群れが集まってきました。
イワシの群れも落ち着き、「次は幼魚が集まってくれないかな」と集魚灯の周りに視線を落としていると、ゴミみたいなちっちゃくて黒い物体が浮かんでいました。そっと掬うと初めて見る透明な幼魚がとれました。
香里武さんによるとカサゴの幼魚だそうです。普段の赤い姿のカサゴも、幼魚の頃はこんなにも透け透けな体なんだ! ……とびっくりしてしまいました。他にもこんなに沢山の海の生きものたちが採集できました↓。
ソラスズメダイ
いつも海を覗くと一番最初に見つけることができるソラスズメダイ。夏の漁港などでも「熱帯魚がいる!!」という人の声が聞こえた時には、だいたいこのコたちが群れになって泳いでいます。
この鮮やかなブルーは夏から冬にかけて、成長するにつれて黒ずんでいってしまうのです。またソラスズメダイを採集し、お家の水槽で飼っていても黒ずんでしまいます。鮮やかなブルーは海でしか見れない激レアです!
透明な魚たち
今回の夜の採集で1番印象深かったのはほとんどの幼魚の体が透明で、背骨がくっきりと見えることです。もちろん、か弱い幼魚たちなので、透明な方が大きな魚に見つかりにくいのかもしれません。
中でも、貴重なのは鰻やアナゴやウツボの幼魚といわれるレプトケファルス幼生です。ツアーに同行していた「あやねちゃん」という小学生の女の子は、今回の夜の採集でレプトケファルス幼生を採ることが出来てとても喜んでいました。
私自身も去年の香里武さんの「第一回幼魚サミット」でその存在を知ってからずっと憧れていました。その実物を初めて見て、他の透明な幼魚と比べてもひときわ神秘的なその透明さに感動してしまいました。
コーラルシーフード
4日間滞在した「Jパークホテル」の中にあるシーフードレストランです。セブ島のとても綺麗な海を見ながら美味しいご飯を食べることが出来ます。私が頼んだのはトマトとチーズのシーフードスパゲティ。
ついでにシェイクも頼みました。フィリピンではどこに行ってもシェイクが売っている感があって、種類も豊富。私はマックのオレオバニラシェイクが大好きなので、嬉しかったです。
あと細かいことですが、前菜に出てきたハーブ入りの食パンが美味しすぎて感動しました。すごくふかふかで、ちょっと変わった風味がして……普段味わえない高級ホテルと海外旅行の味を実感できた気がします(!?)