カレーの王子さま
愛読書は『星の王子さま』です。フランスの作家サン=テグジュペリによる「大切なものは、目に見えない」で有名な児童文学の名作です。皆さんの中にもご愛読の方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
もはやこちらの方が、子どもたちには大人気。有名かもしれません。もともと「カレーの王子さま」が先にあって、「星の王子さま」の方がパロディーだと思っちゃったりしたりして……。
でも大人になってくると、その逆だったことが分かりますし、カレーも「王子さま」では物足りなくなってきますよね。辛さが足りなくて。そこで今回は、このカレーを大人向けに進化させてみようと思います!!
カレーの王さま
「カレーの王子さま」をレベルアップさせるのですから、それはもう「カレーの王さま」と呼ぶべきです。英語で言うと、プリンセス(PRINCE)からキング(KING)への出世……戴冠ですね!
本当はカレーを本格的に香り立たせるスパイスたちをひと瓶、ひと瓶……10種類くらい買い集めても良かったのですが、お金も掛かるし、この先ほかのお料理で使い切る予定も無いので却下。
この「スパイスカレー」のパッケージなら適量ずつ、ターメリック、クミン、コリアンダーなんかも入っていてお手頃。スパイスを余らせて「もったいないオバケ」が出ることもありません。
「カレーの王子さま」に本格スパイスを加えることで、どこまで立派な「王さま」になれるのか……? なちゅガールにありがちな、お料理というよりは実験ですが、ちょっと興味が湧いてきませんか? 以下、その様子を実況していきます!!
材料&作り方
『カレーの王子さま』と『S&Bスパイスカレー』の箱の裏をじっくり読み比べて、材料も作り方も良いとこ取り(のつもり)! しかもお手軽に、キャンプでも立派な「王さま」になるように、アレンジしてみました。
《材料》
カレーの王子さま(1箱)
S&B手作りカレーセット/スパイスカレー(1箱)
鶏もも(400g ひと口大)
玉ねぎ(1個 みじん切り)
トマト(1個 角切り)
にんじん(1本 すりおろし)
ニンニク(チューブ 2cm)
生姜(チューブ 4cm)
プレーンヨーグルト(大さじ2)
水(100cc+300cc)
サラダ油(適量)
① お鍋にサラダ油を入れ、S&B手作りカレーセット(以下S&B)の「テンパリングスパイス」を入れてから着火します。
② スパイスから軽く香りが出るまで炒めたら、玉ねぎを加えてアメ色になるまでじっくり炒め、ニンジンを加え更に炒めます。
③ 玉ねぎがアメ色になってきたら、ニンニクと生姜も加えて炒め、水100ccを入れたら水気が無くなるまで炒めます。
④ トマトとプレーンヨーグルトを加え、水気が無くなるまで再び炒めます。
⑤「カレーの王子さま」顆粒2袋(4皿分)と鶏肉を加えて、炒めながらよく混ぜます。水300ccを加えて沸騰したら弱火で15分ほど焦がさないように煮込みます。
⑥最後にS&Bの「仕上げテンパリングスパイス」(別鍋で炒めます)と「辛みスパイス」を加えて、ひと煮立ちさせます。
⑦お皿に盛り付けたらS&Bの「トッピングスパイス」を振りかけて出来上がり。
試食&感想
出来上がったルーは、昔ビーパルの付録に付いてきた「テンマク×ボンカレー」のトレイにご飯と一緒によそってみました! もはやどこのカレーかわかりません。まぁ、四の五の言わずに、ひとくちパクっと食べてみましょう!
「甘っ‼」ひと口目、いつも食べているカレーよりずっと甘い味が広がり、やっぱりカレーの王子さまか……という気持ちになりましたが、次の瞬間『からーっ‼』。けっこうな辛みが襲ってきました。
「からい、カラい、辛いっ!」いや、「けっこうな」どころじゃなく、かなりのとんでもない辛さです。S&Bの「辛みスパイス」の袋をすべて投入してしまったおかげです。(ちなみに「カレーの王子さま」も製造元はS&Bなんですが)
トータル、カレーそのもののお味としては美味しいです。チキンの旨みと脂が程よく出て、さらさら系のスパイス重視カレーとして、確実にレベルアップしています。専門店でも出せるような出来栄え。
しかも編集部には「この味どこかで食べたことあるんだよなぁ……?」と思い当たるところがありました。どこだっけ? 最初は甘くて、後からガツンと辛い……あぁ! 思い出しました!!「ムダカレー」です!!!
今かもうほぼ2年前、『ほりにしカレー』と『FIVE&DIMEカレー』のレトルトを頂いた時「ダムカレー」ならぬ「ムダカレー」なるダジャレレシピを作って、こちらの記事でご紹介していたのでした。
どちらも絶品、美味しくて、関西の方ではこんなカレーが主流なんだと……と思った記憶があります。そして今回、計らずとも同じ味。キャンプ業界で評判を博す2つの名品カレーに並ぶ味となりました(当社比)!!