ベストシーズン到来!!
夏本番! ……ではありませんが「海本番」です!! お盆を過ぎ、残暑見舞いの時期も過ぎましたが、海は1〜2ヶ月遅れて水温が上昇すると言われます。ですから夏本番の盛りを過ぎた、9月の今が「海本番」なのです!
今年はそんな前口上が意味をなさないくらい、9月になっても暑いですね〜。連日30℃超え!? でも、そうじゃなくても9月は海遊びを始めるのにベストシーズンなのです! 海は実は「秋」が良いんですよ〜!!
その理由は「①人が少ない!」「②透明度が高くなる!」「③生物の種類が増える!」……などいろいろあって、その他にも「その分、道路が空く」「日差しが弱くなる」などの副次的なメリットも増えるのですが……。
日本は周囲をぐるっと海で囲まれた島国です。なのに、この楽しさを知らない人が結構いらっしゃるみたいで……大変もったいなく感じます。未経験の方がいらっしゃいましたら、ぜひお読みになってみてください。
浮き輪でプカプカやサーフィンでピューッとはまた違う、海の魅力をお伝えしたいと思います。冬にお送りした「サウナのススメ」に続く第二弾、「海あそびのススメ」を開催いたしまーす!!
海の中は生物の宝庫!!
もちろん海水浴だって、サーフィンだって、SUPだって楽しいです。特にボードを使うマリンスポーツはカッコ良かったりもします。でも一度、海の中を観察する楽しさを知ってしまうとボードに乗っていても……。
マスクをつけて海の中を覗いてみると、地上とはまったく違う世界が広がっています。青く澄み渡って、海中に光がキラキラ差し込んで、「キレイ!」ってのもあるんですが、何と言っても生き物の数が多い!!
ふつう地上で景色を眺めた時、見える生き物の数って数匹ですよね。近くにいる昆虫か、空を飛んでいる鳥ぐらいでしょうか? 動物が見えることは、特別な状況を除いてめったにありません。
ところがマスクをつけて海中を覗くと、たとえヒザや腰ぐらいの浅瀬であっても、10匹ぐらいの魚やカニ、ヤドカリやヒトデが視界に飛び込んできます。多い時には数10匹のお魚や生き物が見えることもあります!!
スノーケルをしよう!!
そこで本題です。海の中を見たいならダイビングを始めましょう! ……というとハードルが高過ぎますかね。機材を揃えて、免許をとって、タンクを背負って……費用だってけっこうかかります。
それならせめてマスクを付けて覗きましょう! ……というとハードルが低すぎますか? 近場の海でもお魚に出会うことは出来ますが、息は長続きしませんね。そういうことなら……テレテレッテレー♪
「シュノーケル」と呼ばれることが多いようですが、正確には「スノーケル」……英語では”snorkel”になります。英語圏の人も「スノーケル」と発音しています。本編には関係ありませんが。
大事なことはスノーケルで海に潜ると、世界が一変するということ! 正確には潜らなくてもかまいません。顔を水につけてプンプカ浮かんでいるだけ。それだけで、これまで味わったことのない世界が広がります!!
スノーケルのコツ
よく「泳げないから」とか「なんだか怖そう」というご意見もお聞きしますが、心配は要りません。スノーケルで息ができれば、体の方は浮き輪をつけても良いですし、ウェットスーツを着ちゃえば、沈むことはありません。
しかもお魚や生き物が多いのは、実は浅瀬の方!! 背が届くくらいの深さで十分に楽しめるのです。いざとなったら立ち上がって、足をつけば安心ですから、初心者のうちは深場に行かないようにしましょう。
そして必要となるコツは2つだけ。「スノーケルクリア」と「マスククリア」だけです。どちらも入ってきた水を外に出すためのスキル。次のような練習を、お風呂などで習得しておきましょう。
*スノーケルクリア
筒の中に入ってきた水を「フーッ」と強く息を吐くことで外に排出します。実際のコツとしては「フーッ」というよりも「ブッ!!」と短く強く吐き出す感じかな。クジラの潮吹きみたいな要領です。
*マスククリア
マスクの中に水が入ってきたようだったら、鼻から息を吹き出して排出します。これはちょっと立体的に説明しなければ分かりにくいのですが、スノーケル時に顔は下を向いているので、侵入した水はガラス面に溜まります。
でも「その水を外に出そう」と考えると要領がつかめません。気持ちとしては「鼻から出した空気でマスクを満たす」感覚。ちょっと上を向いて、マスク上部を押さえながら鼻から息を出せば、自然と水は排水されます。
一番のコツはすぐ立つこと!?
お風呂で練習したら、現地でもスノーケルの開始前に練習しましょう。水位がお腹より低い浅瀬で、波のない場所を選びましょう。もうその時点からお魚の姿が見えるはずですから、楽しく練習できるはずです。
そして無理せず、いざという時はすぐに立ち上がっちゃってください。海面から顔を出せば、マスククリアもスノーケルクリアも落ち着いてやることが出来ます。そのためにも最初のうちは、深場に行かないようにしましょう。
スノーケルのコツといったらこれくらい。さも簡単であるかのように書きましたが、それでも海に危険はつきものです。この夏に、見習いメンバーの花菜ちゃんが作ったフリーペーパーも参考にして、楽しい海ライフを始めてみてください。