購入前のレンタルをお勧めします
車をレンタルすることに慣れている人も、慣れていない人もいらっしゃると思いますが、最近はキャンピングカーのレンタルやシェアサービスが急速に充実してきました。しかもネットで予約や決済もできたりして、使いやすくもなっています。
以前は大型キャンパーの多かったレンタルに、「軽キャンパー」も登場。ご自分の一台を購入する前に、ちょっとお試しをしてみることをお勧めします。
お試しで得られるメリット
前回お勧めした「キャンピングカーショー」では、たくさんの車の乗り比べができるものの、実際に走らせたり、中で眠ったりすることは出来ません。数日レンタルすることによって、得られる経験値が格段に上がります。
まず走行フィールに関しては、発進時や登坂車線などでの馬力、加速力。路地などでのハンドリング、取り回し感。バックや車庫入れの難易度などが確認できます。立体駐車場を利用すれば、ポップアップルーフの利点が実感できます。
また、キャンピングカー内でひと晩眠ることも、普段は味わえない特殊な経験です。キャンプのテントよりはずっと快適に眠れるはずですが、個人差もありますから、ご自分の体でお確かめください。
そしてキャンピングカーの大きさについて。こちらは「軽キャンパー入門」ですから、常に「軽」を念頭にお話を進めています。しかし大型キャンパーには、大型たるゆえの長所がたくさんあります。最後にもう一度比較してみても良いでしょう。
実際にレンタルする時には
キャンピングカーというと、どうしても「キャンプ」で使うことが前提のように思ってしまいますが、「お試しレンタル」の場合は次のようなポイントに留意した方が良いと思います。理由とともに列挙していきます。
*荷物は少なめに
基本的にレンタル時は、お店まで自家用車で行って荷物を積み替えます。自分の車はそのままそこに停めて出発するのですが、帰りはまた積み替えますので、大量のキャンプギアともなると疲労に追い打ちをくらってしまいます。
*たくさん走り回ろう!
一旦キャンプサイトに停めてしまうと、キャンプ中は使ってない時間の方が長くなってしまいます。色んな街に訪れて、色んな施設に立ち寄って、先ほどの走行フィールや駐車感覚を体験しましょう。すると「軽」の魅力が実感できる場面も出てますよ!
*設備も使い倒そう!
車内で食事をしたり、着替えたり、洗面したりすると、その便利さと限界も見えてきます。何よりダイネットの広さが気になりますし、FFヒーター、電子レンジ、冷蔵庫などの使い勝手もわかります。
*車中泊旅を経験しよう
RVパークなどの車中泊施設に泊まると、周囲の交通量や人声と、自分の睡眠との相性がシミュレーションできます。それ以上に「お風呂巡り」や「グルメ旅」など……第12回で力説したような車中泊旅の楽しさが存分に味わえます。
ちょっと皮算用
結局、軽キャンパー買いますか? これからも毎回レンタルで済ませますか? やっぱり旅館やホテルの方が良いですか? それとも……思い切って大型キャンピングカーを、ドドーンと買っちゃいましょうか?
こんなことやっている入門書はあまりないと思うのですが、ここでちょっと皮算用。軽キャブコンをオプション少なめに購入したとして約300万円。普通の軽自動車の価格が100数十万円。差額が200万円弱ってところでしょうか?
レンタルを1回すると2万円かかるとして、100回分で元が取れる? 夫婦2人でホテルに泊まったとしても同じ位の計算? いえいえ、軽キャブコンは中古時に高く売れるリセールバリューもありますから、元々の200万の差額ももっと少ないはず。
「いや、そもそもそんなに何回も出掛けないって!」という声も聞こえて来そうですが、キャンピングカーを持つと人生変わりますよ〜。某車のCMで「遊び心ある〜!」というコピーがありましたが、その遊び心が暴走し始めます!
車への愛着分も含めると、そんな差額は安いもんだと思えて来ます。無理やり押し売りするセールストークのようですが、次からはいよいよ「購入編」に突入! 実際に購入したり、作ったりする段取りを始めちゃいます!!