編集長トキメク(!?)
4/2(土)〜3(日)に開催された『THE軽 Minicar Festival 2022』。YouTubeチャンネルでお馴染みのKenCenさん主催による「日本最大級」となる軽キャンパーの祭典! 150台もの車が朝霧高原オートキャンブ場に集結しました。
その中から、編集長の森風美がときめいた2台の「モバイルハウス」の写真が編集部に送られてきました。イベント全体の様子は先日の記事でお伝えしたばかりですが、本日はその2台にスポットライトを当てて、ご紹介いたします!
「モバイルハウス」という言葉はあまり聞き慣れませんが、実は「呼び名」と「定義」もまだ定まってないようです。軽トラにシェル(居住スペース)を載せた4ナンバーの軽キャンパーをそう呼ぶようになってきてはいるのですが、詳しくは「軽キャンパー入門*7」をご参照ください。
若林さんの「ポルテくん」号
まず1台目は童話のおうちを載せたような、可愛らしいモバイルハウス。ベースとなっている車も、’80年代のマツダの「ポーターキャブ」というこだわりぶり。まだ550ccだった時代の丸目で可愛い軽トラ君です。
このフロントからのルックス……傾いた煙突とトンガリ屋根、半分開いた天窓とモルタル調の白い壁だけでも十〜分可愛すぎるんですが、本当に夢が広がるのは木製の扉を開いたところから!
本当に「じゃ〜ん」と言いたくなるような観音開き! しかけ絵本を開く時のようなワクワク感が湧き起こってきます。トラックの「あおり」も開いて、いつでもお茶会を始められるテーブルに。
バックドアにまわると、さらに北欧感が強くなるんですよ。吊るしライトに、ステンドグラスの小窓。小さな箒とサシェも掛かっていて、もう「ムーミン谷」にあるおうちですよね! そして一緒に掛かっている鍵が……
ただの飾りじゃなくて、本当に使える鍵なんです! ご覧の通り、鍵穴にカバーが付いてるのが編集長の胸キュンポイントだったらしいのですが、このアリスのような鍵で、外からもドアが開けられるんですって。
本当に細部にまで、気が配られているんですよね。ソーラーパネルも運転席の上にあって、見えないようにしてあるんです。夢の世界に連れて行ってくれながらも、しっかり便利な装備は揃っています。
手作りエアストリーム「Air Dream」
こちらは銀色に輝くメタリックなボディに『Air Dream(エア・ドリーム)』と読めるヘッドバナー……「これは、もしや……!?」と思って後ろにまわりこむと、そうです! やっぱりそうでした!
後方の曲線が、まぎれもなく米国のあの名キャンピング・トレーラー「Airstream(エア・ストリーム)」であることを物語っています(小窓の形も)! 一瞬、Airstream社がこんな形のモバイルハウスを出しているのかと錯覚してしまいました。
オーナーさんにお話を伺ってみると、やはり完全な自作。しかも、制作期間は1ヶ月以下だったそうです! 天才!! 本業でもこのような加工はよくされているそうで、木材とステンレス板から制作されたそうです。
車内を覗かせてもらうとハワイアン・キルトのファブリック。やっぱりAirstreamと言えばハワイやウェストコーストのイメージですよね。
そして自作のギャレーに思わず声が出てしまいました! 上部のウォータージャグから、シンクに落とし込むシンプルな方式なのですが、そのシンクが陶器のおしゃれな器なんです! こんなの初めて見ました!! 陶器のグラデーションがまたハワイっぽくて……
電子レンジもブルー系統のレトロなタイプ。天井の曲線に沿って切り出したスチールのラックにしっかり固定されています。やっぱり魂は細部に宿っています!
モバイルハウスってすごい!!
たくさんの軽キャンピングカーや車中泊車が集まった「ミニカーフェス」。まだまだご紹介したい車もあったのですが、そちらはまた別の機会に……。小さな軽バンでも、小さいがゆえに驚くような工夫が施されているお車にたくさん出会いました。
それでも「シェルを丸ごと作っちゃう」モバイルハウスのエリアは圧巻! 群を抜いていました!! 想像力の働く限り何でもアリの世界なんですね。赤毛のアンの「グリーンゲイブルズ」やドラゴンボールの「カメハウス」やハム太郎の「地下ハウス」まで作れちゃいそうです。
あらためて、素敵なイベントを企画してくださり、素敵な出会いをくださったKenCenさんには感謝したいと思います。そしてモバイルハウスの新しい境地を切り開いていくビルダーさんには、最大のリスペクトを送りたいと思います。