買っちゃいました
気の利いたキャンプ場には時々置いてあって、ちょっとだけ試してみたりするキンドリングクラッカー……子ども用の薪割りアイテムでしょ? とタカを括っていたところもあったのですが、このたび思わず購入してしまいました!
その理由は「ふるさと納税で他に買いたいものがなかったから……」という、きわめて消極的なものだったのですが、導入してみたらこれがすっごく便利!! 今回はその魅力を(弱点も含めて)、ご紹介していきたいと思います!
13歳の女の子の発明?
記事にするために少し調べてみたところ、なんとこの薪割り道具、当時13歳だった女の子による発明なんだそうです! ニュージーランドに住むエーラ・ハッチンソンちゃんが、お母さんの薪割りを手伝うために考案。世に出たのが2013年と言いますから、比較的まだ新しいんですね。
それが今や、遠く離れた日本でこれだけ普及しているんですからスゴいですよね〜。英語で書くと「Kindling Cracker (焚き付けを割るもの)」……シンプル過ぎます。そのまんまのネーミングなんですが、そこがまた秘められた実力を感じさせますよね。
キンドリングクラッカーの利点
そのメリットを「分析好きな編集部」がとことん検証してみた所……あんまりないんですよね〜。とりあえず、こんな記事を読まなくても想像がつきそうな2点しか思いつきませんでした。
*薪割りがラクになる
*安全・安心
この2点だけです。他に無理やり捻り出そうとすれば「見た目が格好良い(人による)」「通っぽく見える(人による)」とも言えますが……それも本格的なブッシュクラフトの人からすれば、格好良くもないし、通っぽくもないでしょう。
ところが! 一つ目の「薪割りがラクになる」の「ラクさ」度合いがハンパなかったのです!! ハライチの岩井さん風に言わせれば、「ラクすぎる〜ぅぅぅ」といったところでしょうか?(伝わりにくいネタ)。これまでは「ちょっとしか」試してこなかったので、気づかなかったのです。
購入した以上は何度も使いますよね。1本1本の薪割りの労力はさほど変わらなくても、量が増えると「ラクさ」を痛感するようになるんです! ペグ打ちも「ちょっと大変」が積み重なって、大きな疲労につながっちゃうってことありますよね? それと同じ「キャンプあるある」なんです。
一見「子ども用」かと思いきや、コレって逆に玄人のプロ向け商品なのかもしれません。イベントやグルキャンの幹事をするような方は、皆と自分のためにひとつ購入しても良いかもしれません。自分のため……そう、薪割りの機会の多いベテランさんほど、その恩恵は大きくなるのです。
「パッカーン!」っと割れる時の心地良さは斧や鉈と比しても遜色なく、また軽い力で済みます。形式にこだわらなければ、その良さが分かるはず。お子さんに薪とハンマーを渡しておくと、延々と薪を量産し続ける「薪割りマシーン」と化してしまいますよ!
キンドリングクラッカーの弱点
デメリットの方にもしっかりと目を向けておきますと、これも2点。「重くてかさばる」と「価格が高い」に尽きると思います。価格は正規品で12,000円前後(亜流品もたくさん出てます)。鉈や斧と比べるとちょっとお高い印象ですね。
編集部はその割高感を、長野県駒ヶ根市の「ふるさと納税」でクリアした気持ちになりました(ふるさと納税がどのくらいお得かは……よく分かっていませんが!)。続けて「重くてかさばる」点につきましては、これは斧や鉈と比べてしまうとどうしても不利ですよね。
土台を付けるかどうかは判断の難しいところですが、安定感は断然に増して、ラクだった薪割りがさらにラクになりました。片足で押さえながら割っていた頃と比べると、やはり数の多い時に差が出てきますね。小さなお子さまが使われる際にも、推奨いたします。
ちょっと無理矢理ひと工夫
「かさばる」問題の解決方法として、こんな工夫はどうでしょう? ちょっと複雑な形はしていますが、円形の枠の中はほとんどが空洞です。そこにどうせなら薪を詰めてしまえば、少しだけ省スペースになります。紐やベルトでぐるっと留めてしまえば、そのまま車に載せられます。
編集部は「こちらの記事」で作った「ペグベルト」なるものでグルっと留めちゃいました。なんだか西部劇に出てくる小道具みたいで格好良い? これで針葉樹の「焚き付け」だけを運んで行って、キャンプ場で広葉樹の薪を現地購入するのも良いかな〜って。
ついでにペグハンマーも刺さっていますが、本当はもっと大きなハンマーの方がキンドリングクラッカーには向いています。それでも金属製のハンマーならラクに割れることに変わりありません。荷物を減らしたいキャンプ時には併用しちゃってます。