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外あそび
予想以上の美しさにうっとり
『松ぼっくり焚き火』

「松ぼっくり愛」ふたたび!!

大人気コミック「ゆるキャン△」の冒頭で「天然の着火剤」として紹介されてから、一気にその認知度が上がった「松ぼっくり」の着火剤。なちゅガール編集部もこの冬、さらにその着火力を高めるために……

*「フェザー松ぼっくり」
フェザースティックのように松ぼっくりの「カサ(鱗片)」に切り込みを入れてみました。2分弱だった燃焼時間が、2分半に増えただけの実験結果でした。

*「松たろうくん」
松ぼっくりに「蝋(ロウ)」をたっぷりつけて燃やしてみました。松ぼっくりがロウソクの芯の働きを果たしたのか、7分を超えて燃え続けました。

*「松ぼっくりキャンドル」
バレンタインも近かったこともあって、カラフルな蝋でコーティングしてみました。もったいなくて燃やせませんでしたが、一応「着火剤化計画」はこれで完結を迎えました。

以上、3つの記事を上辞したのですが、その間ずーっと好奇心を刺激され続けていました。この松ぼっくりを着火剤としてではなく、そのまま「ぜんぶ焚き火にしてみたらどうなるのか?」という疑問です。木の薪を一切使わず、最後まで松ぼっくりだけで焚き火をしてみたら……!?

ちょっと可哀想な気もしますが、これは「愛」です。愛!!



聖地で準備

そのために選んだ機会は、先日行われた「本栖高校文化祭2022」です。せっかく苦労して集めた松ぼっくりですから、特別な場所で、特別な人たちと一緒に燃やしてみたかったのです。「野クル」のメンバーが数々のオトボケを披露してきたこの聖地なら、ぴったりだと思いませんか?

そして今日のために、特別な焚き火台も用意しました。ご存知Weberの「チャーコールグリル」です! 現地で「開封の儀式」をして、現地で「組み立ての儀式」をしました(結構大変だった)。でも、これなら集めた松ぼっくりをガバっと投入できます!

暗くなってからの「火点けの儀式」が楽しみでなりません!!



松ぼっくり劇場……開幕!!

夜になりました! いよいよ着火です!! 何が起こるか分かりませんので、念のため火消しのバケツを用意して、開けた場所を選びました(もともと学校の校庭なんで広いんですけどね)。Weberグリルの脚の高さも、実験におあつらえ向きです。

編集長の森風美が、マッチを差し入れるだけの穴を開けます。とは言っても、ちょっと松ぼっくりをどかした、5cmくらいの小さな隙間です。マッチに火を点けて、そっと差し込むと……さすが天然の着火剤。すぐに小さな火柱が上がりました。

半年前から乾燥させていたので、完全にカサの開き切った松ぼっくりです

一箇所から円形に炎が燃え広がります。木の薪の燃え方とは明らかに違って、松ぼっくりからの油分? 松ヤニ? が気化している感じです。写真では伝わりにくいですが、ここまで約5分。非常にゆっくりとした燃え方です。

炎がグリル全体に行き渡りました。不思議なのは、バチッと薪が爆ぜるようなこともまったくなく、火の粉が飛ぶようなこともなく、ゆらゆらと揺らめくような美しい燃え方をしていることです。漁火(いさりび)や篝火(かがりび)で、布に染み込ませた燃料が気化するような静けさです。

みんなもうこの美しさにうっとり。これまでの焚き火の経験の中でも初めてかも……

15分くらい経って、炎が落ち着いてくると、こんどは不思議な現象が起こり始めました。写真からお分かりになるでしょうか? グリルの縁から内側に向かって、二次燃焼のような炎が巻いているのです。そう言えば先ほどから、煙がまったく出ていません。

これは「SOLO STOVE」からリリースされている「タイタン」や「レンジャー」などの二次燃焼ストーブにそっくりです。見学されていた方が「二次燃焼が起こる800℃とかの高温になっているのかも……」と教えてくれました。

浅学な編集部には定かなところは分かりませんが、図にするとこんな感じかな?

さらに「色が変わるヤツ見た〜い」との声が上がったので、たまたま持っていた「ArtFire」なる商品を投げ込んで、炎色反応を楽しみました。人工的な色ではありますが、これはこれで幻想的。みんな「ディズニーランドみたい!」と口にしていました(なんのこっちゃ?)。

最後は熾火(おきび)です。熾火になってもまだまだ暖か〜い(木の薪の熾火よりも持続力あります)!! 肩を寄せ合って、赤々と燻り続ける松ぼっくり君たちが可愛らしくて、愛おしくて……いつまでも、いつまでも、ずっと眺めていました……。




動画でもご覧ください!


編集長の方も、自分のスマホで動画を撮影していました。短い編集に仕上がってますので、そちらも併せてご覧ください。文章では表現できなかった炎の動きや雰囲気も伝わるかと思います。

こちらをお読みになって「ぜひ自分でも試してみたい」とお思いになった方は、くれぐれも火の扱いにはご注意ください。同じ焚き火が2つとないように、松ぼっくりの状態、焚き火台の構造によって何が起こるか分かりません。

あと写真は撮り忘れたのですが、鎮火後は焚き火台にベトベトがちょっとだけ付きました(たぶん松ヤニ?)













Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。